2007年7月21日土曜日

正直前作の1000 Hurts、これがそれまで作られてきた作品に比べ
かなりパワーダウンしていて残念な仕上がりになっていたと
当時、個人的に感じていました。
その時点でかなり悪い予感はしていたのですが
それから七年も待たせたあげくその前作の勢いのなさを引きずって、
惰性でもう一枚作りました、という感じに本作はなってしまいました。

2006年に行われたタッチ・アンド・ゴーの
25周年記念の時にビックサプライズとしてなされたBig Black再結成、
そしてその時の、当時大不評だった練習不足にもほどがある投げやりなその演奏内容といい、
最近のスティーブアルビニは自分の作品をいい加減に扱いすぎているように思えます。

本作にはかなり昔、1994年あたり作られた「Spoke」という曲を再録したものが収録されています。このアルバムではかろうじてこの曲だけある程度聞けるものになっていますが、
それでも当時のPeel sessionなどで聞けるその原曲に比べて鋭さがなくなっています。
こんなことなら別にいじり直す必要なんてなかった。
そんなことをするより手に入りにくいそのPeel Session音源や昔のオフィシャルライブ音源を
ちゃんと流通に乗せてくれる方が。。
他の曲は別に特筆するようなところはありません。
強いて挙げるなら今までやってきたアイデアを掘り返してやる気のないまま
曲を書き上げたような感じです。

私はBig Black、Rape man、Shellacとファンできましたが今作のていたらく、
まったく残念で仕方がないです。
昔のような前衛的なアルビニは死んでしまったのでしょうか?
プロデュース(エンジニア)業で忙しいのか、はたまた副業(本業?)のそれで経済的に潤っているから必死で自分の作品を作らなくなったのか、いずれにせよこんなShellacは見たくなかった。

ただ海外のamazonレビューをみてみると私のような酷評をしているような人はいないです。
私以外のファンの皆さんはShellacに求めているものはこんなものなんでしょうか。
ファンだから、昔の彼を威勢の良い発言を知っているから私は敢えて言いたい。
こんなくだらない作品を作るくらいならさっさと引退してしまえと。
そのままインディーロックのレジェンドになって、例えばメインストーリムだけれども
ローリングストーンズ、そしてたとえが適切じゃないと言われるかもしれないがオアシス、
彼らのようにいい加減な創作意欲で駄作を連発するくらいなら!

評論家の人とかどういう評価をしているんでしょうか。
まさか今回も静と動がどうとか、間がどうとか、くらだらないリップサービスでお茶を濁すようなことをしているんでしょうか?もしそうなら嫌な感じですね。