2007年8月9日木曜日

La's の there she goes はdrug song?

Youtubeには日本じゃあまりお目にかかれないような海外アーティストのPVがごろごろしている。自分の好きな曲を検索してみるだけでも楽しい。

あと面白いのがコメント欄。
「Greendayは偽パンクでRamonesこそが真のパンクだ!」
みたいな日本でもありそうな言い合いがあったり。
そしてなにより面白いのが曲の詞について言及しているコメントがたまにあること。自分が知らなかったような詞の内容についても触れてくれていたりするものだからこれが読んでいてなかなか面白い。

そして表題にあるとおりだが、本題のLa'sのThere she goesについて。
私はこれを長年単なるラブソングかと思っていたからYoutubeのコメントを読んで驚いた。どうやらこれはドラッグの歌らしい。

これが問題の詞。

There She Goes lyrics

There she goes again
Racing through my brain
And I just can't contain
This feelin' that remains

There she blows
There she blows again
Pulsing thrugh my vein
And I just can't contain
This feelin' that remains

There she goes, there she goes again
She calls my name, pulls my train
No-one else could heal my pain
And I just can't contain
This feelin' that remains

There she goes
There she goes again
Chasing down my lane
And I just can't contain
This feelin' that remains

初めてこの詞を読んだときラブソングとして読んでみるとどうにも釈然としない表現がたくさんあったことを思い出す。例えば、
「Racing through my brain」
「Pulsing thrugh my vein」
というところ。これをラブソングとして読むなら普通に、
彼女との思い出かなにかが
「脳内を走り」「血管を脈打つ」
みたいな風に読めないこともないのでそう読んでいたのだが、
どうも違うらしい。

ヘロインという単語をつづるとHeroinになる。
そしてHeroの対句であるHeroine、女傑という単語がある。
HeroinとHeroine、綴りが似ている。
要するにHeroinをHeroineにみたててそれを受けた代名詞をsheにしてこの歌はかかれているらしい。となると自分が疑問に思った歌詞のフレーズにも納得のいく訳語が与えられそうだ。

There she goes again
禁断症状が始まった
(彼女の事を思い出してしまった)
Racing through my brain
脳内を駆け巡る
(思い出が頭の中を駆け巡る)
And I just can't contain
This feelin' that remains
まだ余韻が残ってるこの感覚を抑え込めない
(そんなに簡単に彼女のことを忘れられないよ)

There she blows
始まったぞ
(彼女のことが頭に浮かんでくる)
There she blows again
また始まった
(また彼女のことを思い出してしまった)
Pulsing thrugh my vein
血管の中でドクドクいうヤツ
(思い出が血管で脈打ってる)←ここは苦しいw
And I just can't contain
This feelin' that remains
まだ余韻が残ってるこの感覚を抑え込めない
(そんなに簡単に彼女のことを忘れられないよ)
※Blowは米俗でコカインという意味もある

There she goes, there she goes again
禁断症状がはじまった また始まったぞ
(彼女のことを思い出してしまった また彼女の事を思い出してしまった)
She calls my name, pulls my train
アレが俺の名前を呼ぶ、思考の流れを遮る。
(彼女が俺の名前を読んでいる 彼女のことで頭がいっぱいだ)
No-one else could heal my pain
他に俺の苦しみを癒すことができるものなんてない
(俺の苦しみを癒せる人間なんていやしないんだよ)
And I just can't contain
This feelin' that remains
まだ余韻が残ってるこの感覚を抑え込めない
(そんなに簡単に彼女のことを忘れられないよ)

There she goes
禁断症状が始まった
(彼女の事を思い出してしまった)
There she goes again
また始まったぞ
(また彼女の事を思い出してしまった)
Chasing down my lane
俺の中を駆け巡る
(頭の中を記憶が駆け巡る)
And I just can't contain
This feelin' that remains
まだ余韻が残ってるこの感覚を抑え込めない
(そんなに簡単に彼女のことを忘れられないよ)

みたいな感じになるのだろうか。()内はラブソング風の訳。
あら不思議、ロマンスの欠片もない歌に大変身。
ただし作詞したリーメイヴァース自体はこの曲がドラッグソングであることを否定しているらしい。しかし歌詞がどうみてもあからさますぎる。なのでこの曲を作った当初のテーマはドラッグだったとするのが妥当だろう。今まったく曲を作らない彼はこの曲の印税で食ってる身分らしいし、金づるにネガティブなイメージは好ましくないからそう発言しているのかもしれない。
クリーンなイメージでこの曲に接してきた人はがっかりかもしれないが、私は、これが単なる陳腐なラブソングではなく、こういう裏テーマがある曲であると解釈できることがこの曲のすばらしさを更にひきたてていると思っている。

ところでthere she goesのように、うまいこと作られている曲は結構ある。
有名なところでBeatlesがLucy in the Sky with Diamonds(LSDに適当な単語を割り当てている)、そしてラブソングかと思いきや単なる自慰行為についての歌だったりするWhoのPictures of Lily(もやもやして眠れない夜が続いた息子を心配した親父がリリーという人のヌード写真を息子にあげたら夜もぐっすり、息子の息子もすっきり、という内容の詞)などなど。
そしてLa'sもそういうことをしていたんだなぁ、と今回、今更ではあるが気づいた次第。

と長々と書いたが、このことはひょっとしたらLa'sのアルバムの日本盤のライナーノーツあたりに書いてあったりするのかもしれない。あんまり詞を真面目に読まない質なもので、かなりそういう部分抜けています私。

余談だが、この曲は日本でもKiss meなどで有名なクリスチャンバンドのSixpence None The Richerにカバーされている。
そしてその曲のPVもyoutubeにあるのだがそこのコメント欄が面白い。
「クリスチャンバンドがHeroinについて歌ってる!」
「こんなクリーンな、有名になる前に教会で歌を歌っていたようなバンドがドラッグについて歌うことになるなんてとんでもない皮肉だな」
などと書かれている笑

La's - There she goes


Sixpence None The Richer - There she goes


*追記
詞の中にpulls my train、というフレーズがあるが、英語サイトを調べてみても、ここは意味がよくわからないという意見が何個か見つかった。語呂合わせでこういうフレーズにしたのか、抽象的なフレーズをもってきて何か意味をもたせようとしたのかよくわからないけれど、とりあえずこの部分は曲を聞いた人間が適当に解釈すればいいのではないでしょうか。