2011年12月7日水曜日

Nico - I am not sayin' の訳

NICOの1965年の曲らしい。この曲は知らなかった。
Wikiを見ると、原曲はGordon Lightfootによるもので、カナダのシングルチャートで1965年6月に12位まで行ったとか。ニコのバージョンそこまで売れはしなかったが、ジミーペイジが参加してる。このバージョンでは原曲と違い12弦ギターを使ってる。ちなみにモリッシーがBBCのラジオ番組、無人島ディスク(Desert Island Discs)でこのニコのシングルを選んでたりもする。

初めてこの曲を聞いてみたけど普通にいい曲。
ニコはヴェルヴェットアンダーグランドは勿論として、ソロでもチェルシーガールとかいい作品残してるし、裏方に恵まれてますな。
歌詞を見ると原曲は男性が歌っているから、浮気な男の歌って感じになるのかも。でも女性のニコが歌うと、好きな男が浮気者でそれに振り回される女性が主人公で彼女の性格はいわゆるツンデレ、という歌詞だと解釈できなくもない。




I'm not sayin' that I'll love you
I'm not sayin' that I'll care
If you love me.
I'm not sayin' that I'll care
I'm not sayin' that I'll be there
When you want me.

貴方のことを愛するとは言ってない
貴方が私のことを愛しているか気になるなんて言ってない
気になるなんて言ってない
貴方が私と一緒にいたいと思ったときに私が側にいてあげるなんて言ってない

I can't give my heart to you
Or tell you that I'll sing your name
Up to the sky.
I can't lay the promise down
That I'll always be around
When you need me.
私はこの気持を貴方に捧げることはできないし
貴方に空に向かって貴方の名前を歌いますとも言えない
貴方が私を必要としているときに何時も貴方の側に居てあげると
約束することはできない

Now I may not be alone each time you see me
Along the street or in a small cafxJ・
But still I won't deny or mistreat you
Baby, if you'll let me have my way.
今、貴方が私に会いに来てくれる時に寂しさを感じることはなくなったかもしれない 街中でも 小さなカフェでも
とは言っても、もし貴方が私の自由にさせてくれたなら
私は貴方に意地悪をすることはないのに

I'm not sayin' I'll be sorry
For the things that I might say
That make you cry.
I can't say I'll always do
The things you want me to,
I'm not sayin' I'll be true
But I'll try.
私は私が言う貴方を悲しませるようなことに
私が後悔する、とは言ってない
貴方が私にしてほしことをいつもしてあげるとは言えない
私はいつも貴方に忠実であるとは言ってないけど
頑張ってみる

Now I may not be alone each time you see me
Or show up when I promise that I would,
But still I won't deny you or mistreat you
Baby, if you loved me like you should.
今、貴方が私に会いに来てくれると寂しくなくなったかもしれない
もしくは、私が貴方に会うと約束したら貴方がちゃんと来てくれる時には
けれども、もし貴方がそうすべきやりかたで私を愛してくれなら
私はあなたに意地悪しないから


2011年8月29日月曜日

利き目が人の正面画を描くのを邪魔する 2

利き目が人の正面画を描くのを邪魔する 
http://genoncoollooc.blogspot.jp/2010/08/blog-post.html
この記事の続き。
微妙に傾いた黒い縦線を用意。(画像クリックで拡大表示)

これがオリジナル


これはオリジナルを左右反転したもの


これは黒線の下端を拡大表示し、その横に赤い直線(完全な垂直線)を書いて、ズレをわかりやすくしたもの。赤線と黒線の隙間が黒線の傾きを表している。


自分の場合、一枚目の絵のスレは右目で見るとわかるが左目でみるとわからない。二枚目の絵のズレは右目で見るとわからないが、左目でみると分かる。

前の記事を書いたときは、自分の目に何か問題があるのかと思ってみたがどうも両方の目でそれぞれ見え方に癖があるようだ。

特にこれ以上書くこともないので終わり。

2011年6月14日火曜日

The Crystals - He's a Rebelの和訳

不良に恋焦がれる乙女の歌。フィル・スペクターの曲なのでずっと昔に間違いなく聞いたはずだけどその時はまったく印象に残らなかった。最近聞いたら名曲だなあと感動した。サビの韻の踏み方が素晴らしい。

He's a rebel and he'll never ever be any good
He's a rebel 'cause he never ever does what he should

この部分の流れるようなテンポ。韻律がとてもきれいで曲を聞くとついつい歌詞を口ずさんでしまう。

まるで映画のヒロイン気取りの歌の主人公。理由なき反抗かなんかが頭に浮かぶ。
けど歌詞を読むと最後がひっかかる。

He is always good to me, good to him I'll try to be

彼が優しくしてくれるから自分もそうなれるように頑張らなきゃって内容だ。
「俺はお前がこれくらい好き」
「私はあなたのことがこーーーーれ位好き!」
(お互い大きく手を広げるジェスチャーで)
てな具合に好きな度合いを競い合ってる内容だろうか。
もしくは反逆者で不良の彼を愛しているがその彼に恋することに背徳感を感じていて、自然とbeing good to him になれない感じなんだろうとも読める。こっちのほうがいい。be good to him と、恋人同士なら当然のことをわざわざtryしていると歌っているのが可愛らしい。彼女は恋に浮かれてはいるが自分と彼が置かれている状況を鑑みてちょっと冷静になってるんだろう。

The Crystals
He's a Rebel
 

See the way he walks down the street
Watch the way he shuffles his feet
My, he holds his head up high
When he goes walking by
He's my guy

彼が街を歩く様を見てみてよ
あの踊るような足取りを見てみてよ
顔を上げて堂々と歩く彼
彼が私の恋人よ

When he holds my hand I'm so proud
'Cause he's not just one of the crowd
My baby, oh he's the one
To try the things they've never done
Just because of that they say

彼が私の手を握る時 すごく誇らしく思うの
だって彼は普通の男と違うんだもの
他の奴らが絶対にしないようなことをしようとする人なのよ
そういう態度をみてみんな言うのよ


CHORUS
He's a rebel and he'll never ever be any good
He's a rebel 'cause he never ever does what he should
And just because he doesn't do what everybody else does
That's no reason why I can't give him all my love
He is always good to me, always treats me tenderly
'Cause he's not a rebel, no no no
He's not a rebel, no no no, to me

奴は不良だ ろくな人間にならない
奴は不良だ 自分がするべきことをしないからだ って
でも彼が誰もがやるようなことをしないからって
私が彼を愛せない理由にはならないの
彼はいつも私にはいい人よ いつも私に優しくしてくれる
だって彼が不良じゃないからよ

If they don't like him that way, they won't like me after today
I'll be standing right by his side, when they say
みんながこんなふうに彼を好まないのなら 
私も今日からは好かれることはないわ
彼らがこう言う時に 私は彼の味方よ


CHORUS
He's a rebel and he'll never ever be any good
He's a rebel 'cause he never ever does what he should
And just because he doesn't do what everybody else does
That's no reason why we can't share a love
He is always good to me, good to him I'll try to be
'Cause he's not a rebel, no no no
He's not a rebel, no no no, to me
奴は不良だ ろくな人間にならない
奴は不良だ 自分がするべきことをしないからだ って
でも彼が誰もがやるようなことをしないからって
愛を分かち合うことができない理由にはならないの
彼はいつも私にはいい人よ だから私も同じように接しようとしてるのよ
だって彼が不良じゃないからよ

2011年6月4日土曜日

Hitman Blood Money の感想とエンディング曲 Swan Lee - Tomorw never diesの和訳

Hitman Blood Moneyを今更ながらにクリア。面白いゲームだと評判だったの遅ればせながら遊んでみました。主人公はクローン人間でスキンヘッドの無骨な殺し屋。殺しの動機は金、とシンプルにハードボイルド。
毎ステージ毎ステージ、マフィアや政治家といったターゲットを様々な方法で暗殺していく。ピアノ線で絞め殺したり、ケーキに爆弾を仕掛けたり、毒を入れたり、媚薬を飲ませたり、芸が細かい。毎ステージいろいろな殺害方法が用意されていてそれらを好きなように実行してステージをクリアしていくというその自由度の高さがよかった。しかも暗殺をしなくてもいい。強化したアサルトライフルを乱射して罪もない市民もろともターゲットを虐殺してしまうのもあり。なんつーゲームだ。非常に面白いゲームでした。

んでこのゲームのエンディングテーマがSwan LeeというデンマークのロックバンドのTomorrow never diesという曲。ヴォーカルの歌い方がビョークっぽいような。いい曲なので歌詞を訳してみましたが、殺し屋ゲームのエンディングテーマには似つかわしくない、女の子女の子という感じの歌詞で笑いました。まあ、「あの人に明日告白するの 今夜は胸がドキドキ止まらない 眠れない だってあたしは女の子!」とかブリブリのラブソングとかだったらもっと笑ったかも。


SWAN LEE TOMORROW NEVER DIES LYRIC


Stars in the night is all I see
And the gloomy moon is beaming out for me
Shining in the starlight of my eye
As I fly away I'm whispering bye-bye
眼前に広がるのは今宵の星々だけ
そして月明かりが私のためにぼんやりと輝いている
わたしの目に映る星の光の中で輝いている
わたしは空を飛びながらバイバイと呟くの

I'm just another kind of girl
And I'm leaving for another kind of world
Shiny sky above inviting me
Don't be sorry 'cause
Tomorrow never dies
わたしは普通の女の子じゃないの
だから別の星に飛び立つのよ
満天の星空が私を呼んでいるの
くよくよしないで 
だって明日は必ずやって来るもの

Floating on a flyaway tonight
And I'm sweeping through the skies in speedy fly
Leaving all the dreariness behind
To another space another time
今夜、私は風に漂い
憂鬱なんてみんな
別の時空に捨ててしまって
すごい速さで空を飛んでいるのよ




2011年5月20日金曜日

Frank Sinatra Fly Me To The Moonの訳

いまさらベタな曲の翻訳。最近の日本で言えば、アニメ エヴァンゲリオンのエンディングで有名な曲だろうけども、世界的にはシナトラのバージョンが一番有名のようで。彼の曲が大ヒットした当時のアメリカはアポロ計画の真っ只中で皆が月に行こうと躍起になっていた時代とか。

エヴァのエンディングになっていたバージョンもこの曲の初出のバージョンも女性がしっとりと歌っている。文字通り青い月明かりの中、恋人同士でうっとりと聞いちゃったりしたらハマりそうなムーディーな曲だ。けど一番有名なシナトラのバージョンはもっとドンちゃん騒ぎな感じだ。このけばけばしいオーケストラに彩られた曲調と、一人男が歌っているところを考慮に入れてこの曲を聴いてみると、前述のような女性がムーディーに歌い上げるバージョンとはまた違った絵が想像できる。その派手な曲調はその男の浮かれ具合を現していると想像してみよう。

歌の主役は好きな女性ができて有頂天な男。
今日はどうやらいよいよその女性に告白するらしい。そのためにわざわざ背伸びして普段着ないようなスーツを着込んで、山高帽を被り、片手に真っ赤なバラなんか持っちゃってる。靴は履き潰したウィングチップで、何とか新品に見せようと手入れだけはきちんとしてきた。もちろん靴墨を少し塗りすぎたせいでペカペカに光っちゃってる。どれもこれも正直この男には似合わないのだが、長年にわたって刻み込まれた目の横にある笑い皴を見ているとどうやらこの男、悪い男ではなさそうだ。不器用だけれど誠実で明るい性格、といったところだろうか。

しかし彼女に告白するのに手持ちがバラの花だけじゃ心もとない。そこで必死になって考えた詩的な口説き文句が切り札だ。もちろん彼はこいつをぶっつけ本番に言うつもりはなかった。数日かけて、「ここは一気に読み上げて・・・ここは声を小さくして・・・」とかなんとかきちんと台詞の練習してきている。散々愛の告白シーンの練習に付き合わされたボロアパートの黄色い砂壁も「これならいけるぜお前。」と太鼓判。準備万端だ。

待ち合わせ場所の喫茶店に彼女がやってきた。真赤なワンピースを身に纏った彼女はかぐや姫か、と見紛うばかり。この世のものとは思えないほど美しい、そうまるで男の左手の中にある真赤なバラの花のよう。言うまでもないが、このバラの茎と包装はこの男が緊張で強く握りすぎてぐちゃぐちゃになっている。

他愛もない世間話もはずみ、いざ覚悟を決めて口説き文句を並べ立てる男。
やれ、月につれてっておくれよ、だの、星星に囲まれて遊びたいんだ、だの、水星や火星の春はどんなものかみせてくれないか、だの。もちろん砂壁とその薄い壁の先にいる隣人相手に練習してきた、読み上げのテンポは緊張のあまり崩壊している。けれど台詞はきちんと言い切った。これでどうだと、彼女の様子を伺う男。

いやしかし、必死になって考えてきた口説き文句、あまりにポエティック過ぎたのか彼女にはまったく通じない!(そりゃそうだ。)
そこで"In other words"とくるところが笑いどころ。男はそのうち、痺れを切らして、"いや、だからね、君が好きなんだよ!"と言ってしまう。
その男の必死さ、ずっこけぶりが笑える。

こうやってこの曲を聞くなら、キザな曲にはウッ、となる自分でもストンと耳に流し込める。それとこの曲はもともと"In other words"というタイトルだったらしい。となると月がどうとか言うよりも、"つまりは"というフレーズに比重が置かれていた曲のようだ。長い間この曲の詩の内容を知らずにすごしてきたが、最近久しぶりにこの曲を聞いて"In other words"というフレーズが耳にこびりついて仕方がなかった。なんでサビがIn other wordsなんて、何も伝わらないようなフレーズなんだろうと。訳してみたら、なるほどいい曲だなと実感。

話はそれるが。高橋留美子原作のめぞん一刻にもこの歌のようなシーンがあった。主役の五代裕作が管理人の音無響子にプロポーズをしようとするときに、五大が告白の台詞を考える。その台詞が「僕に味噌汁を作ってください。」。彼的には、その台詞の真意は彼女に自分の嫁になって毎日味噌汁作って欲しいということだったらしいのだが、当然管理人さんには通じず。台詞をストレートに受け取った彼女に味噌汁を作ってもらってそれを一緒に食べることになった、というオチ。
とまあ、告白はストレートに言ってしまうのが一番ではないだろうかと思った次第でありました。


一番最初にレコードになったバージョン
Kaye Ballard

エヴァンゲリオンのバージョン by CLAIRE

シナトラバージョン

��この曲を歌っている人は他にもまだたくさんいます。)

Fly me to the moon
Let me play among the stars
Let me see what spring is like
On Jupiter and Mars
月に連れて行っておくれ
星星に囲まれて遊びたいんだ
水星や火星の春がどんなものか見せてくれないか

In other words, hold my hand
In other words, baby kiss me
つまりさ、僕の手を握って欲しいんだ
ようするに、キスして欲しいんだ

Fill my heart with song
And let me sing for evermore,
You are all I long for
All I worship and adore
僕の心を歌で満たしておくれ
そして永久に歌わせておくれよ
君は僕が切望してきたものすべて
僕が敬愛し憧れてきたものすべてなんだ

In other words, please be true
In other words, I love you
つまりさ、真剣に聞いて欲しいんだ
ようするに、僕は君が好きなんだ


2011年1月8日土曜日

Prefab Sprout - A Prisoner Of The Pastの和訳

Prefab Sprout - A Prisoner Of The Past



I'm a ghost to you now, I'm someone you don't really wish to see
I'm a ghost to you now, a shadow since you turned your back on me
今僕は君にとって幽霊だ 君がほんとに会いたいと思わない奴さ
今僕は君にとって幽霊だ 君が僕を捨てた時からずっと影みたいになってしまった

Maybe you'll learn why it was I shook
Baby your turn to wear the haunted look
僕がショックだったってそのうち君にもわかるさ
今度は君がゲッソリする番だぞ

This ghost is here to stay
He survived the blast
この幽霊は今ここにとどまっている
彼はあの爆撃を生き延びたんだ

Get ready, get ready to say
"I've found my niche at last -
A prisoner of the past"
こう言う準備をしてくれ
「僕はやっと自分がうまくやれることを見つけた。過去にとらわれていることだよ」ってね。

Anywhere that you go, I'm going to be the welcome there for you
Everywhere that you go - be certain that the table's set for two !
君がどこに行ったって僕がそこで君を迎え入れるよ
君がどこへ行こうとテーブルは二人のために用意してあるって思っていて

Maybe you'll learn - there's nowhere you can go
Baby you'll turn - as white, as white as snow
多分君は気づくよ 君はどこへも行けないって
君の顔色は、白く、そう雪のように真っ白になってしまうだろう

This ghost is here to stay
I survived the blast
この幽霊は今ここにとどまっている
僕はあの爆撃を生き延びたんだ

Get Ready, get ready to pay
I'm taking you at last -
A prisoner of the past
償いの準備をしてくれ
君をついに連れて行くぞ
過去に囚われた男