2013年8月6日火曜日

MAITREYA KALI - Ice and snowの和訳とこのバンドについてちょっと解説

MAITREYA KALI - Ice and snowの和訳
この人が大好きだって人にあったことがない。どマイナーなアシッド・フォークアーティストってことになってる。

というかこのMaitreya KaliってーのがCraig Vincent Smithの変名。この人はもともとPenny Arkadeってー1967~1968年に活動していたサイケバンドのメンバー。最近彼らの曲はアルバムとして発売されたらしいが当時はレコード会社と契約することも叶わなかったとか。このバンドはCraigが同じくバンドメンバーのChrisとChris and Craigとしてデュオ活動していた時に彼らに興味を持ったMonkeesのマイケル・ネスミスなんかが関わってたらしい。バンドメンバーでベーシストのDonald F. Glutとかいう人はバンド解散後に作家になってX-menだとかキャプテンアメリカの話を作ったり、スターウォーズの小説を書いてた人とか。

Penny Arkade - Century of Distance
こいつはCraigが後にLove Is Our Existenceとして歌詞をいじってソロ作品として発表してる。




Penny Arkadeは1968年に解散。その後Craigはグレン・キャンベルやMnokeesに曲を提供して一財産築いた後に旅に出る。ペルーやアフガニスタン、インドなんかに。その旅でCraigは宗教に大ハマリして人が変わっちまったらしい。Craigは帰国後、自分のことをMaitreya Kaliと自称しだしたらしい。昔の仲間は豹変した彼に驚き彼の元から離れていったと。

Ice and snowが収録されてるアルバム、Apache、そしてIncaはスピリチュアルな人間になったCraigが1971~72年にメンバーの許可なしにPenny Arkadeの曲と自分のソロ作品を混ぜて自主制作作品としてLAの路上で販売していたとか。だからアシッド・フォークじゃない曲も混じってるわけだ。でもまあ日本のサイケガイドブックだとアシッド・フォーク扱いだ。
ちなみにこのアルバムに入ってる、Penny ArkadeのSalesmanの初期デモにはBeach Boysのマイク・ラブとCraigが笑ってる音声がのっかってる。


Craigはその後、放浪者として街を転々とし、Maitreya Kaliと名乗ることはやめたらしい。そして2012年、3月16日にカリフォルニアで死んだ。享年66歳。うーん、なんとも。宗教ドハマリ系で寡作なアーティストってーと、Linda Perhacs、リンダパーハックスなんかか思い浮かぶが、どうにか宗教と音楽を両立できなかったんだろうかと残念に思う。音楽より宗教が大事だったのか。宗教は創作意欲を燃やし続ける燃料には成り得ないものなのか。

参考
http://en.wikipedia.org/wiki/Craig_Vincent_Smith

ちなみにDaft Punkのおかげで再評価されたリンダは今も生きてるしつい最近作品も発表したみたい。彼女のホームページを見ると宗教狂いのアレな人だ。完全にラリってる。これが最近のライブ音源。作風は変わりませんね。













Cold wind blows over ice and snow
in the night, endless night.
Shadows play beneath clouds of gray by moonlight.
氷と雪の上を冷たい風が吹き抜ける
永遠の夜に
月明かりに照らされ 影たちは灰色の雲の下で揺れている

Clear as the wintery weather
Stars glistening your eyes
Floating on ??? down feathers
I kiss you and fall in
We fly far away
冬の寒さのようにクリアに
星星は私の瞳を光らせる

私はあなたにキスをして落ちていく
私たちは遠くへと飛んでいく

Time knows space have no need of place
in your love endless love
時間は知っている 貴女の愛には宇宙が空間を必要としていないことを
終りのない愛の中では


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