2013年12月20日金曜日

Fallout2の感想とメインテーマソング Louis Armstrong – A Kiss To Build A Dream On の訳

最近Fallout1,Fallout2とFallout Tacticsが無料で配布されてたってんで、放置してたFallout2を今更やってみましたがやっぱり面白かった。Fallout2は最近のFallout3、New Vagasとは違ってフル3Dのゲームではなく、クォータービュー、見下ろし型の一昔前のドット絵のゲームといった風情のグラフィックのゲームです。(多分大半の絵は3Dで作ってその素材をプリレンダリングしたものを使っているんだと思う。街に配置されている廃車とかの描写がそれっぽいし。)しかし街の描写やそこら中に配置されてるオブジェクトの作り込みは丁寧で、フル3D表現とは違ったFalloutお馴染みのポストアポカリプスな核戦争後の世界が楽しめる。もちろんVATSを使ってデザートイーグルをぶっぱなしてレイダーの頭を吹っ飛ばす、みたいな残虐グロ表現もある。今作は2281年のアメリカモハビ砂漠が舞台になってるFallout New Vegasの40年前の2241年、アメリカ西海岸が舞台になってる。なのでFallout2には例えばVegasにいた高知能スーパーミュータントのマーカスとか、サイバードッグ獣医のドクターヘンリーとかでてきます。Fallout2はとにかくドラッグと娼婦の世界という感じ。(コンドームがアイテムとして存在するとか。)ジャンキーがそこら中うろついている街なんかがあったりする。しかしFallout2には日本語版がない。

こっからFallout2のオモシロスクリプトをすこし紹介。
Falloutシリーズではおなじみのステータス、SPECIALのI=インテリジェンスだが、
今作では主人公のインテリジェンスが低いとNPCとの会話がまともに成立しないのでゲームのクエストの大半がこんな馬鹿には仕事は任せられない、という感じに受けられなくなってしまったり、主人公が馬鹿だとわかるとNPCの口調も変わってしまう。例えばある軍事基地の関所での主人公と兵士の会話だけども、
片言でしか喋れない主人公を見て普通に言っても理解が出来ないだろうと思った兵士がLow IQの主人公に
「君 ここ 許可あり 通れる。君 許可なし いなくなれ。いなくならないと君 怪我する。わかった?」
みたいなことを言ってくる。軍事基地でこの会話だ。更にその基地での主人公と別の兵士との会話

    兵士「Welcome to our base. So, you're the replacement. What's your name,private?」
    主人公「Uh... me (主人公の名前).」
    兵士「Oh,lovely. They've sent me a mo----ron!」

    訳
    我々の基地にようこそ。さて、お前が交代要員だな。お前、名前はなんというんだ?
    うー、ぼく、(主人公の名前)。
    おー、素晴らしい。あいつら俺のとこにバカ野郎を送ってきたのか!

ちなみにこの会話は音ありで声優の熱演付き。オモロイ。あとは

    兵士「What is the nature of your business,sir?」
    主人公「Shit. Me screw up...」
    兵士「What?Oh, I get it. You screwed the pooch and he's got you on cleaning detail.」
    主人公「Yeah...me screw... doggy and.... yuck.」

    訳
    任務はなんでしょうか?
    くそっ ぼく、しくじった・・・
    なんだって?ああ、分かった。おもらしをしてしまったから彼に言われて洗濯に来たんですね。
    うん。ぼくしくじった わんわん おえー。

こんなもんある。このscrew the pooch ってのはしくじったって意味。poochは犬って意味。だから主人公はdoggy=わんわん、と反応している。
頭の足りない主人公は最初にShit=ちくしょう!と言っているが、頭の足りない主人公の言ったことなので相手は文字通り
Shit=うんこ、のことを言っているのだと誤解をしてそのまま会話が進んでいる。まったく会話が成立していない。

他にもスロットマシンと会話する低インテリジェンスの主人公や主人公が性別女でなおかつ低インテリジェンスだと頭の悪い女をたらしこもうとするNPCがでてきたりと、色々と芸が細かい。それと並みの頭を持っている主人公でも、会話相手を罵倒する会話の選択肢の種類がとにかく多い。しかしそれを選んでしまうとNPCと二度と会話ができなくなったり、そのまま戦闘開始となることが多い。そんなたいていの人は選びはしない選択肢を大半のキャラとの会話に用意している製作者の姿勢は笑える。自分はある街で重要キャラと会話をするたびにふざけて罵倒選択肢を選んでいたら、その街では誰とも会話ができなくなってしまいました。
一番笑った会話選択肢は、大切にしている母親を馬鹿にされてカッとなって娼婦を刺してしまったジャンキーに向かって言う主人公のこの台詞。

    Your Mum should have used more reliable birth control
    (お前のママはもっと良い避妊具を使うべきだったな!)

この選択肢を選ぶとこのジャンキー、無言で即座に銃を抜いて発砲してきますw (ちなみに怒らせないで穏便に話を進めていくとこのジャンキーは強盗罪、傷害罪で絞首刑です。)
あとは人並みの知能を持っていて片言ながらある程度人間と会話が出来るとあるミュータントと会話をする時の主人公の会話選択肢がとにかくひどくて笑えた。
相手は拙いながらも必死に人間の言葉で主人公と会話をしてくれます。
途中、「お前が敵と味方の区別が付くほど賢いってんなら驚きだよ。」みたいなおちょくりのオモシロ選択肢がでてきますが、そこは堪えてそれを選ばず我慢して会話を進めていくと最後に主人公となんとか意思疎通がとれて喜んでいるミュータントの彼は

You, me, same.(きみ ぼく いっしょ)

と言ってきますが、それに対する主人公の反応に

In other words, you're a dumbass.(言い換えるとお前は馬鹿だってことだな。)

というのがでてきて爆笑。当然そいつを選んでみたけど、相手は怒ってしまって二度と会話ができなくなりました。

とまあそんな感じのゲームです。
Fallout3やNew Vegasと違って、Fallout2は戦闘より人々と会話をしていってイベントをこなしていくことが多かったです。それに加えて膨大なテキストの量なんで、長い台詞を読み続けて、戦闘一切なしにその街のクエストがどんどん進行していく、みたいなこともあったんで正直だるかった時もありますが。あとはとにかくゲームの進行スピードが遅いのもきついかもしれない。(インベントリを開いて何かをしようにも、インベントリのUIのアニメーションがもたもたしてるとか。)自分はMODで二倍速にしてやってました。あとファーストトラベルがなくて代わりに街から街へ移動するときには、ワールドマップを開いて、現地点から目的地まで主人公のアイコンを将棋のコマを動かすようにして移動させていく方式。しかも移動途中に敵とのエンカウントがあるのでだるいが、特別なイベントが発生するスペシャルエンカウントってのもある。



というわけでFallout2のメインテーマソング Louis Armstrong – A Kiss To Build A Dream On の訳です。
この歌詞、どう解釈するのが正しいんでしょうかね。曲の歌詞ってのは大抵が曖昧に書かれています。
その歌詞を読んだ人がどう解釈するかによって、曲の聞こえ方も変わってきますね。
ロマンチックなことを言いますが、曲の歌詞というのはまるでリトマス試験紙のようですね。感情のリトマス試験紙とでも言うべきか。
ある人が読めば悲しみの青色になってしまう。ある人が読んだら陽気な赤色になる。
ちなみにこのルイ・アームストロングのA Kiss To Build A Dream Onの歌詞ですが、自分はオナニーの歌だと思って読んでます。シコるためのおかずをくれって誰かに言ってんですよ多分。
私のリトマス試験紙はピンク色ですね。


ゲームオープニングのこのムービーで流れてます


Give me a kiss to build a dream on
And my imagination will thrive upon that kiss
Sweetheart, I ask no more than this
A kiss to build a dream on
夢を見るため僕にキスをしてくれよ
そうしてくれればいい気分でいられるから
愛しい人よ それ以上は望まないから
夢を見るためのキス以上のものはさ

Give me a kiss before you leave me
And my imagination will feed my hungry heart
Leave me one thing before we part
A kiss to build a dream on
さよならの前にキスをしてくれよ
そうしてくれれば寂しくてもなんとかやっていける
お別れの前に一つ僕に残していってくれ
夢を見るためのキスだよ

When I'm alone with my fancies...i'll be with you
Weaving romances...making believe they're true
一人空想にふけっている時 僕はいつも君と一緒さ
ロマンチックなことを紡ぎ上げながら 
それがリアルなことだと思い込みながら

Give me your lips for just a moment
And my imagination will make that moment live
Give me what you alone can give
A kiss to build a dream on
君の唇をほんのちょっとの間でいいから僕におくれよ
そうしてくれたら僕の空想がその瞬間を生き生きとしたものにしてくれるはずだから
君しか僕に与えられないものをくれ
夢を見るためのキスさ

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