読む人によってはネタバレになるかもしれないので注意。
伊集院光氏のおすすめ映画は
ガタカ
サイダーハウス・ルール
主人公は僕だった
Fallout3関連は
アイアムレジェンド
The road
この中から特に良かった映画の感想をちょっとだけ。
良かった映画は
ガタカとアイアムレジェンドとThe road。
ガタカは端的に言えば天才が凡人に勝てるか、という映画。
遺伝子操作された天才と巣のまま生まれた凡人が同居する世界を舞台にした映画。これがとてもいい映画で、自分は映画を見て泣くことがまったくなく、今まで泣いた映画はフィールドオブドリームスだけだったのだが、この映画で久しぶりに泣かされてしまった。海外のamazonをみたら何百人もレビューをしているにもかかわらず評価がほぼ満点で驚いた。すごい映画だ。
あとはまあ、mixiのレビューを見ていると、この映画が美しいと言った感想が結構多かったのだが、劣性遺伝を持っている人間かどうか調べるために行われる遺伝子チェックのために検尿シーンがあったり、頻繁に尿がでてくる映画なのだがそれもこの人達は美しいと思ったのだろうか、とふと疑問に思ったりした。まあ汚い話だが、今まで自分が見てきた映画の中で一番尿がでてくるシーンが多かった映画じゃないだろうか笑。
そしてFallout3関連の映画。
アイアムレジェンドは新型ウィルスによって壊滅させられた世界で
ペットの犬を連れた主人公が荒廃した世界でそのウィルスによって化物に変異を遂げた人間を治療する方法を探すためにその化物と戦い奮鬪する映画。
映画のほとんどが主人公と犬しかでてこないシーンで、人間同士の対話らしい対話はあまりなく、常に孤独感がつきまとう映画であるが、それ故に破格的に美しい、ちょっと前まで人が住んでいたニューヨークの廃墟の映像に没頭できる。この映画をみていて感じたことは、単刀直入に言えばゲームをしている感じに似ていた。まさしくFallout3をやっている感じだった。とにかく廃墟のCGIが素晴らしい映画です。
日本のレビューサイトやamazonだとあまり評価がよろしくないこの映画。しかし海外のamazonだと幾分かはマシで、星を5つ付けている人が二百人くらいいた。それをみてちょっと安心した。日本のサイトを見ていて思ったが、この映画、悪い映画じゃないのに軽くB救映画だと言ってのける人間がいかにおおいことか。ハリウッド大作映画はとりあえず批判しとけ~な風潮なんでしょうねこれ。なんだかなあと。まあ確かにストーリー展開は雑だけど、こういった似通った語り口の批評家様達を見ていると、うーむと唸ってしまうわけです。うーむ。愛があれば矛盾も矛盾でなくなる映画です。
そしてThe road。Fallout3に影響を与えたのは小説版のほうのようだが、映画の映像が、Fallout3にまったくそっくりで驚かされた。カニバリストがわんさかでてくるところも、まあ当たり前だが、同じ。(冷徹、無機質なカニバリストの描写が好きです。)
原因不明の理由で死の大地と化した世界の映像がとにかく美しくやられた。なんでここまで美しく廃墟を組み立てられるのだろうかと感心してしまった。(廃墟をつくるという言い方もおかしな響きではあるが。)
灰に埋れた道路、廃車、ショッピングカート、カニバリズム、ダストボックスの人骨、朽ち果てた民家の寝室に横たわるミイラ、一家心中首吊り死体!、謎の肉、見捨てられたハイウェイ、どれもこれも重苦しいくらいにリアリティがあり、だからこそ美しかった。
そしてこの映画もアイアムレジェンドと同じく(崩壊前の世界とのコントラストを鮮明にするために過去の回想シーンを持ち出してくるところも同じ。)、これがストーリーだ!というストーリーもなく、淡々と物語が進んでいく。一応登場人物の父と息子の愛、みたいなものが中心に物語が進んでいくがそれもそこまで押し付けがましくなく、さらにニックケイブのおとなしめのBGMの相乗効果もあって、映画を見ていても物語を必死で追いかけると言うより、まるで自分も死の世界を徘徊している気分になれた。あとこの映画にはもちろんカニバリストがらみのサスペンスがある。これがなかなかの緊張感です。
この映画は日本ではまだ公開されていないので、DVDを英語字幕で見たが、子供相手の会話シーンが多く、文章が平易だったのでさほど苦労もなく見れました。っても、今月公開されるみたいだけれども。この映画、日本じゃヒットしないだろうなあ。だってあまりにも暗いもの。ストーリー展開もさほど派手でもない。ダウナーな映画なのでとりあえずこれをみて気分が昂揚するってことはまずないです。ポストアポカリプスゲーム、廃墟好きな人間におすすめの映画。
あとどうでもいいけど、サイダーハウス・ルールにでてたヒロインのねーちゃんがこの映画にもでてた。偶然にも。
このへんとか、まんまレイブンロック周辺地域ですね。
サイダーハウス・ルールと主人公は僕だったについてもついでに。
サイダーハウス・ルールは普通に楽しめる無難な映画。
主人公は僕だったは映画にありがちな陳腐な展開が多くてうんざりした映画。
とまあこんな感じで、おわります。