2012年4月23日月曜日

Boo Radleys - Wake Up Boo! の和訳

Boo Radleysの名曲,Wake Up Boo!。この曲を初めて聞いたのはいつだったか。確かテレビから流れてきたこの曲のイントロを聞いたのが初めてだったかもしれない。Boo Radleysはイギリス出身で最初はモロシューゲイザーバンドだった。自分はそのシューゲイザー期の2stアルバムのEverything's Alright Foreverはよく聞いていた。それが段々とブリットポップ色が強くなっていって、Wake Up Boo!の大ヒットにつながる。(UKシングルチャート9位が最高位。)

このバンドのBoo Radleysという名前は1961年度のピューリッツァー賞を受賞した、Harper Leeの著作、To Kill a Mockingbird(日本語訳は"アラバマ物語")にでてくる寡黙な厭世家のArthur "Boo" Radleyから来ているらしい。読書嫌いの自分は勿論この本は読んでいないのだけれど、この小説に

She was even lonelier than Boo Radley, who had not been out of the house in twenty-five years.
(彼女は25年間家から出たことがなかったブー・ラドリーよりももっと孤独だった。)

という一文があるらしい。となるとこの曲の歌詞に唐突にでてくる"twenty five"は年数だろうなと。最初年齢か何かかと思ったけれど。


Summer's gone (Summer's Gone)
Days spent with the grass and sun (Grass And Sun)
I don't mind (I Don't Mind)
To pretend I do seems really dumb (It Seems Really Dumb)
I rise as the morning comes
Crawling through the blinds
I shouldn't be up at this time
But I can't sleep with you there by my side
夏が終わった 青草と太陽に包まれた日々は終わったんだ
僕は夏が終わったことなんて気にしちゃいないよ
気にしてるふりをするなんて馬鹿みたいだろ (ほんとにバカみたいだ)
ブラインドの隙間から陽が射して、朝が来たから僕は目を覚ますんだ 
こんな時間に起きていちゃいけないはずだけれど、君が隣にいると寝てなんかいられないんだよ

Wake up it's a beautiful morning (Wake Up)
Feel the sun shining for your eyes
Wake up it's so beautiful (Wake Up Boo)
For what could be the very last time
起きろよ 素敵な朝だ
太陽の眩しさをその目で確かめるんだ
起きろよ とても素敵だぞ
これが最後になるかもしれないんだから


Twenty-five (Twenty-Five)
I don't recall a time I felt this alive (This Alive)
So WAKE UP BOO! (Wake Up Boo)
There's so many things for us to do (Things That We Could Do)
It's early so take your time
Don't let me rush you please
I know I was up all night
I can do anything, anything, anything!
25年間、こんなに生き生きとした気持ちになったことはないよ
だから起きろよブー 僕らにはやらなくちゃいけないことがたくさんあるんだ(僕らができること)
でもまだ朝早いしゆっくりでいいさ 僕は君を急かしたくはないんだよ
僕は一晩中起きていた なんでもできる気分だよ

But you can't blame me now for the death of summer
But you're gonna say what you wanna say
You have to put the death in everything
でも夏が終わったことを僕のせいにはしないでくれよ
でも君は自分が言いたいことを言うんだろうな
君が全てに区切りを付けなくちゃいけないんだ

2012年4月15日日曜日

鉄拳パラパラマンガ「振り子」 について。



遅ればせながら鉄拳氏が作ったこのパラパラ漫画、"振り子"を見たんですが、迂闊にも泣いてしまいました。この動画は時間が3分程度ととても短いんですが、中身がぎっしりつまっていて演出もとても秀逸です。
男女二人の一生を描いたパラパラ漫画風のアニメ作品です。具体的なストーリーは不良男子高校生に恋をする女子高生の話から、二人が結婚し、出産、夫の失業、娘の独り立ち、そして妻が病気になり、その妻を必死で看病する夫と続いて、夫が過労で先に死んでしまい、その後に続いて妻が死ぬと、二人は天国で再び結ばれる、というプロット。

ストーリーだけ見るとはっきりいってそのへんの病気絡めたお涙頂戴ものですね。ただ、時間がとても短い文、無駄な演出がないしテンポがとてもいいのです。たとえばニュー・シネマ・パラダイス完全版を見ていて、テンポの悪さと不必要な描写の多さからイライラした人もいるはずです。ああいった、物語を楽しみ没頭しているはずが、作品自体のテンポの悪さという欠陥から現実に引き戻されてしまうことがこのアニメにはまったくないのです。それに、あっという間に物語が終了してしまうので、ゆっくりと作品の粗探しをしている暇もありません。(まあ粗なんて殆ど無いですけど。)あっというまに、ストーリーが終わり、一気に泣かされてしまうわけです。ジェットコースターに乗っているような感じです。そこに糸電話や、振り子時計、結婚式などのキー演出がうまく絡んできて全て綺麗に消化されていきます。
正直言うと、ここまで短く感動を詰め込んだアニメ作品を自分は今までみたことありません。なのでガツンとやられました。

振り子状のフレームに絵が収まって物語が進行していく演出も、ああセンスがあるなあと感服しました。そこにところどころ、その振り子のフレームを除外して、例えば二人の初デートのツーリングの描写といった、ここぞ!というところで画面全てを使いきってアニメを展開していく、絵の見せ方の緩急の付け方も素晴らしいです。振り子フレームの演出が延々と続くと確実にだれますからね。

自分が泣いた部分は、多分この動画を見ていてほとんどの人がそうだと思いますが、老いて死にゆく妻を見守る、先に死んだ夫が、このアニメの演出の肝である振り子のフレームをがっしりとつかみ時間を止めようとしているところです。振り子フレームの中でアニメが進行していく演出だけなら、ただの実験的な、”ハイセンス”な演出にしかなりえませんが、アニメの終盤にきて、見せ場でしっかりとその演出を物語自体に絡めてくるその演出力には驚かされました。
独りよがりなハイセンスではなく、しっかりと見ている人間が理解でき、更に感動を呼びこむように演出が練られているんですな。と、冷静に今なら語れますが、初めて見たときは、そんなこと考えてる暇も無いですから、感情が先に来てボロボロ涙こぼしてましたが。

それ以外にもカメラワークがうまいですよね。自分も動画は作ったことありますけど、こんなに器用にアニメでカメラ回せません。鉄拳氏はアニメとか、映像系の知識もあるんでしょうか。凄くうまくてびっくりしました。被写体の周りをカメラがくるくると回る演出がとてもうまくできているなあと。

ただ、先に夫が死んでしまったという演出は初見では気づけませんでした。後から、解説などを読んで気づいた感じです。振り子の別のYoutubeの動画のコメントを見ていると英語圏の人がこの動画を見て感動した、等々肯定的なコメントを英語でしていました。この動画には台詞がないので日本人でなくても作品を理解できるんですね。問題はそのコメントの中に、あの夫はどうなってたんだ?先に死んでたのか?みたいなことを聞いているものがあったことですね。やっぱりわかりにくいんですねあの演出。二度以上みないと気付けない。ほんとうに簡潔に話を組み立てるのなら、実は夫が先に死んでいた、という演出はやめたほうがよかったのかなとも思います。ただこれが視聴者がこの動画を二度以上見ることを期待しての意図的な演出だったとしたら、それもまあありなのかなとも思いますが。


あと作中に使われている曲も作品にがっちりとリンクしています。
鉄拳氏はこの曲からこの作品の構想をねっていったのでしょうかね。
Muse - Exogenesis(外因説): Symphony Part 3 (Redemption)(贖罪) という曲です。



詞短いのでついでに歌詞訳します。

Let's start over again
Why can't we start it over again?
やり直そう
私たちはやり直せるよ

Just let us start it over again
And we'll be good
This time we'll get it...
Get it right
やり直そう
うまくやれるさ
今度はうまくいくよ
うまくやるんだ

It's our last chance to forgive ourselves
これが自分たちを許せる最後のチャンスなんだ



2012年4月9日月曜日

コブクロのニューアルバム

つい先日ファミレスのドリンクバーでアイスティーとコーヒーとファンタまぜて新商品開発してたら、バッドトリップしちゃって、こりゃたまんないな~、なんとかしなくちゃ~、ってテンプルにフォークガンガン突き立ててたんですけど、そこにたまたま居合わせた、小渕さんを肩に載せたコブクロの黒田さん(!!)がそんな血まみれの僕にそっと教えてくれたコブクロのニューアルバムにまつわるエピソードなんですが、僕が描いた下の4コマみたいな感じだったらしいです。

僕はそんな黒田さんの気さくさとかっこよさに興奮しつつ食事を終え、会計を済ませようとレジに向かうと、店員さんが黒田さんを指差しながら 「今日のお客さんの分は出してくれましたから。また来てくださいね」と。
あれには本当にびっくりした。


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西野カナが協栄ジムの会長みたいになった。
あと、Mステの女子アナウンサーは狙ってるはずだから。