2018年11月13日火曜日

Fallout 76 のトレイラーソングの John Denver "Take Me Home, Country Roads" の和訳 と最近のBethesdaについて

今更だけれども、Fallou76のトレイラーソングの和訳をしておく。この曲は有名すぎるし、Fallout 76に興味が無いので訳をしていなかったが名曲だし一応訳すことにした。

トレイラーソングはJohn Denverの "Take Me Home, Country Roads"が原曲だけれど、このトレイラー用に特別に用意されたカバーらしい。トレイラーバージョンを演奏しているのは今までBethesdaのDishonoredやFallout4に楽曲を提供してきたCOPILOTというNew Yorkの楽曲制作会社で、歌を歌っているのはこれまたNew YorkのアカペラグループSankのボーカリスト、Scout Fordという人らしい。

Take Me Home, Country Roadsの詞の内容だが、曲の主人公が故郷ウェストバージニア州を思い郷愁に浸るという内容。このFallout 76の舞台がウェストバージニア州なのでこの曲が採用されたという話だが、この曲がFalloutの世界で流れる場合は、核戦争でボロボロになったウェストバージニアの人間が戦争前のふる里を思い涙するという意味になるだろう。

しかし肝心のFallout 76だがなぜにMMOにするのかが理解できない。Fallout3からはじまり、Fallout New Vegas、Fallout 2、Fallout 1、Fallout 4という順番でFalloutシリーズは遊んでいるが、このシリーズは常に荒廃したポストアポカリプスを孤独に生き延びるゲームだったと思う。だからオンラインで人と協力してワイワイ遊ぶゲームではないだろうとBethesdaのやることに疑問を覚えている。Dead SpaceシリーズはDead Space3で、オンラインCo-op要素をゲームの核にしたが、これはCo-op前提にして制作されたため、敵が異様に固くなりシングルプレイをするのが難しくなってしまった。Grand Theft Auto 5もオンラインに注力したせいで、広大なマップを一人で遊ぶために使い切っていない状況になっていた。Fallout 76もシングルプレイはできるらしいが、協力してやるほうが楽になるとのこと。しかし1人で遊ぶために作られてきたシリーズを多人数で遊ぶように作り直すのは無理がある。チート対策にBethesdaゲーム定番のMODも使えなくなるだろう。個人的にオンラインゲームは好きではないのでFallout 76はやらないと思う。ボイスチャットをしながらポストアポカリプスゲームをするなんて、せっかくの孤独感が台無しである。ホラーゲームを明るい部屋でやるようなものだ。過去、Fallout3が出た後にFalloutシリーズの生みの親である、Black Isleのメンバーが多数所属していたObsidian Entertainment開発のFallout New Vegasが制作されたが、Fallout4が出た後にまた同じようにFallout4とは違うテイストのFallout作品が制作されるかもと期待していたがその期待はものの見事に裏切られた。

発売からかなりたったし、今だからいうがFallout4は嫌いだ。やる気がおきないのでFallout4のDLCは一切手を付けていない。(だからFallout4のDLCにでてくる曲の和訳を書いていない。) メインストーリーは単調で与えられた役をこなすだけで好きなことができない。サイドクエストは広がりがなく、どれをやっても同じような展開になる。キャラクタークリエイションの個性になるはずのSkillシステムは廃止され、レベルが上がればすべてのPerkはアンロックできるようになってしまった。拠点作りなんてやれることが少なくてやる意味すらない。Fallout4は複雑で選択肢が無数にあった過去作を単純化しすぎている。しかしFallout4は売れてしまった。過去作に比べて簡単すぎてつまらなくなったGTA5も売れてしまった。売れてしまえば、その方向で次回作も作られる。美麗CG路線に切り替わったファイナルファンタジーもそれで売れてしまったがために過去作のテイストをすべて切り捨てた。その結果はどうだったか?本編でストーリーは完結できず、未完のストーリーを完結させるために制作されていたDLCも開発停止となったFF15につながるわけだ。過去、The Elder Scrolls 4 Oblivionの制作費がけばけばしいCGが売りなファイナルファンタジーの制作費にくらべて極端に安く、しかも面白いゲームでそれなりに売れているとスクウェア・エニックスを皮肉る意見も聞かれたものだが、昔のBethesdaファンは今のBethesdaをみて落胆しているはず。

曲の話に戻す。このTake Me Home, Country Roadsという曲は日本ではジブリ映画、「耳をすませば」のテーマソングになっている「カントリーロード」という名前のカバー曲が有名だと思う。自分も原曲より先に耳をすませばのカントリーロードの方を知った口ではある。このカバーのほうは故郷から旅立つ内容の詞になっていて、異国の地で故郷を思う原曲の詞とは少し違っているのだが、映画の内容とリンクしていて良いカバーになっていると思う。原曲をそのまま使うよりは全然良い。カントリーロードの「丘をまく坂の道」という詞のフレーズが好きで、耳をすませばの舞台になっている西東京の聖蹟桜ヶ丘にある坂だらけの山手をうまく表現しているなあと感心する。特に耳をすませば聖地探訪とかそういう目的で訪れたわけではないが、聖蹟桜ヶ丘の山にある団地は行ったことがあるのだが、鬼のような坂が続くところだった。

この曲は他にもOlivia Newtonのカバーなど複数のバージョンが存在しているが、それだけ名曲ということだろう。Olivia Newtonのカバーは耳をすませばの冒頭で流れるている。ちなみにはTake Me Home, Country Roadsは2014年にウェストバージニアの公式州歌に認定されている。だめになったBethesdaをみて昔のBethesdaを懐かしく思う、そういう意味としてこの曲を聞くべきかもしれない。

Fallout 76 トレイラーバージョン


John Denverバージョン



Olivia Newton バージョン

耳をすませばの日本語カバーカントリーロード




John Denver "Take Me Home, Country Roads"

Almost heaven, West Virginia, Blue Ridge Mountains, Shenandoah River
Life is old there, older than the trees, younger than the mountains, blowing like a breeze

ウェストヴァージニアは天国のようだ ブルーリッジ山脈があり シェナンドー川がある
そこでの生活は古めかしいもの 木々より古く 山々よりは若い そよ風が吹くようなものだ


Country roads, take me home to the place I belong
West Virginia, mountain mamma, take me home, country roads

カントリーロード 私が居るべきところに連れていってくれ
ウェストヴァージニア 母なる山よ 連れて行ってくれ カントリーロード


All my memories gather round her, miner's lady, stranger to blue water
Dark and dusty, painted on the sky, misty taste of moonshine, teardrop in my eye

私の思い出はそこにある 澄んだ水を知らない坑夫の婦人
空まで暗くて埃っぽい 密造酒のぼんやりとした味 思い出すと涙が溢れてくる


Country roads, take me home to the place I belong
West Virginia, mountain mamma, take me home, country roads


I hear her voice in the morning hour, she calls me, the radio reminds me of my home far away
And driving down the road I get a feeling that I should have been home yesterday, yesterday

朝になって彼女の声を聞いたんだ 彼女が私を呼んでいる ラジオを聞けば遠く離れた故郷を思い出す
その道を車で走れば故郷に昨日までいたような気分になる


Country roads, take me home to the place I belong
West Virginia, mountain mamma, take me home, country roads

Take me home now, country roads
Take me home now, country roads




曲解説
曲中フレーズ、「All my memories gather round her」 「
I hear her voice in the morning hour, she calls me」などにでてくる女性代名詞は故郷のことを意味していると思われる。

2018年7月15日日曜日

デバイスマネージャーの「マウスとそのほかのポインティングデバイス」から見えるマウスのプロパティに電源の管理がない

備忘録

デバイスマネージャーの「マウスとそのほかのポインティングデバイス」から本来見えるはずのマウスのプロパティに電源の管理がない状態になり、スリープ状態をマウスから解除できなくなった。いろいろ試したが、今回の原因は、このマウスはHUBに接続していて使用していたのだが、そのHUBの接続がバグっていたからだった。HUBを接続していたUSBポートを変更したところ、マウスに電源の管理タブが見えるようになり、無事マウスからスリープが解除できるようになった。

2018年6月27日水曜日

PX-W3PE4のドライバ PXW3PE4.sysのアンインストールに失敗 解決策

PX-W3PE4のドライバーをデバイスマネージャーから手動削除しドライバーを入れ直そうとしたところ、「ドライバーはこのプラットフォーム用ではありません。」というエラーが表示され続けドライバーがインストールできなくなった。Windowsのシステムフォルダに、 「C:\Windows\System32\DriverStore\FileRepository」というのがあってこのFileRepositoryフォルダのなかに pxw3pe4.inf という単語の入ったフォルダーが残っているのを発見し、こいつが原因だろうといろいろ試行錯誤をしてみたが、権限がないとフォルダーを削除できないだのなんだのエラーがでて削除ができない。FilreRepositoryフォルダに残ったドライバーを削除する、DriverStore Explorerというソフトがあるためこいつを使ってpxw3pe4.inf関係のフォルダーをすべて消した。その後にデバイスマネージャーから再度PX-W3PE4ドライバーをインストールしてみるとエラーはでなくなりそのままインストールができました。

とまあ備忘録的な記事を作成しておきます。


2019 0101
最近またエラーがでてTVtestがみれなくなった。

BonDriverの初期化ができません。 チューナーを開けません。
BonDriverにチューナーを開くよう要求しましたがエラーが返されました。


というエラーがでてBCASカードが読み取れないような状況に。色々と試したが、結局正常動作させたのはCMOSクリア、もしくは接続していたUSB2.0ポートの変更。両方同時に試したのでどっちが決め手になったのかがわからないが、前にUSB2..0ポートの接続を変更して変化がなかったので、CMOSクリアのおかげで動いた気がする。 まあPX-W3PEというやつはトラブルが続いてめんどくさい。

2019 1110
 あれからUSB接続のカードリーダーを使いBcasカードをそこに挿して使うようにしたら今まで起きていたエラーはでなくなった。起動時にかなりの確率でTVtestからエラーがでるので起動するのも面倒になるくらいだったのだが問題は解決した。Bcasカードが読み込めるカードリーダーであればなんでもいいとはおもうが、自分が使っているのは「NTTコミュニケーションズ 接触型 USBタイプ ICカード リーダーライター ACR39-NTTCom」 。


2018年6月1日金曜日

GIGABYTEの USB DAC-UP端子でノイズ軽減

IntelのCPUからAMDのRyzenにCPUを変更したので、マザーボードも変更したがそれとともに、最近PCスピーカーを使うようになった。音にはたいしてこだわりがないしとにかく安いということで、ロジクールのこのZ120BWというやつを使っている。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]
LOGICOOL ステレオスピーカー Z120BW
価格:1543円(税込、送料別) (2018/6/1時点)


ケーブルはあまり長くないのでこじんまりとしたセッティングしかできないが、このスピーカーは金額は安いし音質も特に問題はない。ただUSBケーブルをPCに接続して給電するタイプなのでPCからのノイズを拾ってしまう。
そのノイズというのは無音状態でもスピーカー本体の音量を少しでもあげていくと放送局がないところに周波数をあわせたラジオノイズのような音が常に聞こえているような状態。ちょうどこんな感じの音。音量は少し小さめだが。




スピーカー自体の音量をさげておけばこのノイズも目立たなくなるがそれはなにかと不便。どうしたものかと考えていた。USBに変換プラグかなんかつけて家庭用コンセントから給電するようにすればノイズも減るかなとは思った。しかし自分が使っているGIGABYTEのマザーボード、GA-AX370-Gaming K5には黄色いUSB DAC-UP端子というものが存在していることを思い出した。これはオーディオ機器などをPCに接続するときにノイズを軽減してくれるUSB端子らしい。なのでこいつにスピーカーを接続したらどうなるか試してみた。するとノイズがかなり軽減された。今まではスピーカーの音量を真ん中から最大音量まであげてしまうとノイズが常に鳴っているような状態だったのだが、USB DAC-UPから給電をしてみたところ、スピーカーに耳をくっつけてやっとノイズが聞こえる程度までになった。これは素晴らしいと感動してしまった。

これがそのGIGABYTEのマザーボード



USB DAC-UP端子がついているマザーボードはGIGABYTEのものだけの様子。 こういう使いみちがあるとはしらなかった。とまあ、USB DAC-UPに感動したという話でした。








2018年4月30日月曜日

TWITE の Intuos用ステンレスハイブリッド芯を使ってみた感想

今現在デジタル絵を描く時にはWacom Intuos 4を使ってる。タブレットにはオルファのカッターマットを貼り付けてペン先にひっかかりが出るようにしてる。

このIntuosの替芯は高いし、使っていくうちにペン先が磨り減ってペン先が変な形になっていく。こうなると絵を描く時にタブレットに貼り付けたカッターマットへ変な角度で食い込むためキレイに線が引けなくなる。これが非常にストレスでどうにかならないかと悩んでいた。

Intuos用の替芯として、非純正だがペン先が摩耗しにくいステンレス芯というものがよく出回っている。ただこれは替芯全体がステンレスなので、筆圧の強い自分が使うと確実にペンのセンサー部分をダメにすると思って使わずにいた。ただTWITE がだしているステンレスハイブリット芯と言うやつは、ペン先がステンレスでそれ以外は樹脂となってるらしい。しかもペン先が尖っていなくて丸くなっている。これはいけそうだと思い購入してみた。

使ってみた感想。先端の材質はステンレスになっているが、これが結構ガサガサと音がなりそうなくらいに摩擦が生じる。Intuos純正の樹脂芯よりもひっかかりが強く、書き心地はフェルト芯に近い。更に先端が丸くなっているため、線を引いてもカッターマットに食い込むような感触はまったくない。使い始めは違和感があったが慣れていくと問題なく線が引けるようになった。ペンを傾けて線を引く場合、先端のセラミック部分と樹脂部分の境目がタブレットに当たりそうにみえたが、自分が使用している限りではそういったことはなかった。今の所ペンに不具合は起きておらずかなりいい感じに絵が描けている。セラミックであればペン先が摩耗し変形してしまうことも当分ないだろう。

こういうものをWacomが純正で出せばいいのにとは思うが、あそこは劣化が早く金額的にも高い替芯を売ることでお金を稼いでいるところがあるのでまずこういった優れた替芯を出すことはないだろう。最近のPro ペンの芯なんかはかなりの速さで摩耗していくらしいが、使い捨てではない芯を販売する気なんてWacomには絶対にないだろう。

それと今回 TWITEの替芯はアリスブックスというところで購入した。TWITEが販売している替芯は種類が多いので何種類かまとめて買おうかと、替芯1本 を3種類購入しようとした。アリスブックスでは一個口162円が送料となるメール便が選べるというのは良かったのだが、メール便送料が替芯2本までなら162円なのに、3本購入すると324円になった。なぜこんな小さな替芯を3本送るのに2個口で発送する必要があるのだろう。本命はステンレスハイブリット芯だったし、余計な送料がかさむのも嫌なので結局、2種類の芯を買うだけにした。

ステンレスハイブリット芯はここから買えます。
http://alice-books.com/item/show/1113-3 




追記 20190327

この記事を書いたのが2018年4月。今は2019年3月27日だが、結局TWITEのステンレスハイブリット芯はずっと使い続けている。芯を一度も交換していないし、ペン自体に不具合は発生していない。筆圧が強い自分が使っていても何も問題がないのだから他の人が使ってもまず問題はないと思う。芯の感触に完全に慣れたし、芯が全く摩耗しないので、Wacom純正の芯のように芯が摩耗し線がひきにくくなることもなく、常に安定した線がかける。このステンレスハイブリット芯は実にできが良い。

また同じことを言うが、これをWacomが自身で売らないというのが不誠実だ。一体何年ペンタブレットを売り続けてるんだ。芯の摩耗が早いと苦情を言われ続けているはずなのに、こういった社外品の優れた芯のことを黙殺し続けている。馬鹿げた話だ。










2018年2月26日月曜日

Seagate Recovery Services(シーゲイトリカバリーサービス)を利用して壊れたHDDのデータ修復をしてもらった

先日運悪く、Seagate製の内蔵HDDが2個同時に破損した。壊れたHDDは3TBのST3000DM001と2TBのST2000DM001。このSTxxxxDM001は悪名高いHDDらしく、壊れてしまうと修復に手間がかかるという話。特に3TBの方は破損率が高くものすごく評判が悪い。2つあったHDDのうち、3TBのほうはほぼ即死状態で一気に読み取りが不可能になった。この壊れ方はソフトウェア的な壊れ方ではく内部パーツが壊れたとかそういう物理的な破損に間違いないと思い、R-Studio(論理破損ならファイル階層を維持したままバッチリ修復してくれる最強のリカバリーソフト、R-Studio!)などのリカバリーソフトなどを使っても修復は無理だろうとすぐに自力でなんとかするのは諦めた。ST2000DM001のほうは不良セクターがでてきてじわじわと壊れていったが、完全に読み込みができなくなるまでに重要なファイルは取り戻せた。不良セクターがでているということは、HDDの中身のプラッタに傷がついているということだろうから、修復は無理だろうとこのディスクの中身は諦めた。問題は3TBST3000DM001。これは即死だったので中身のファイルがまったく取り出せなかった。中には重要なファイルが多数あったため仕方なくデータ修復を依頼することに。

とりあえず国内の数社に3TBHDDのデータ修復を依頼した場合にどのくらいのお金がかかるのか電話で聞いてみた。まずはオントラックに問い合わせた。ここの修復費用は修復フォルダの指定ができる場合は7万から12万円ということだった。それ以外は50万円と言われた。フォルダ指定しての修復の場合、指定できるフォルダ数は4つまで。修復をしたいフォルダ名がわからない場合は全修復を頼むしかない。そうなると50万円だ。次はアドバンスデザイン。修復代は軽度な破損では10万円、重度なら50万円とのこと。アドバンスデザインの電話対応をしていた人は技術者だったのか、やたらとHDDのことが詳しかった。ほかは日本データ復旧サービスセンター(AOS)だと5万円から20万円。WinDiskRescue(くまなんピーシーネット)は論理破損は1万円から、物理破損が16万円で、重度のものは25から35万円といわれた。ロジテックにもきいたが、HDDをみてみないことには見積もりができないと回答された。

とまあ、国内はどこも結構高い。安ければ国内の業者に頼もうと思っていたが高いのでやめた。次は国外。これが本命のオランダにあるSeagate Recovery Services。ここはかなり評判がよく、更に修復にかかる費用が国内のHDD修復業者のものより安い。金額はまず契約金として49ドルを支払う。これにはHDDを検査する費用も含まれている。そしてデータが修復できた場合にかかる修復費用は2パターンあり、修復データをクラウドにアップロードしてもらいそれをダウンロードする場合は550ドル。修復データを4TBの外付けHDDに入れて返却してもらう場合は650ドルかかる。もちろんデータが修復できなかった場合は修復費用は発生しない。というわけでシーゲイトリカバリーサービスであればかかる費用は安くて599ドルで済む。日本円で換算すると6万4千円程度だ。(2018年2月26日時点。)ただクラウドでの修復データ返却を頼んでもたいてい4TBの外付けHDDに入れて返却してくるらしい。クラウドでの返却からHDDでの返却へと変更されても修復費用は変わらずクラウド返却でかかる550ドルのままになる。おそらく修復するHDDの容量によるんだろうが。容量小さめのHDDのデータ修復でクラウドでのデータ返却を頼めば変更はないかもしれない。今回修復依頼した3TB3.5インチHDDの修復データはクラウドでの返却を頼んだが4TBの外付けに入れて返された。

修復にかかる金額も安いし、なによりSeagate製HDDのデータ修復ならSeagateに頼むべきだろうと最終的にはシーゲイトリカバリーサービスにデータ修復依頼をした。ちなみにシーゲイトリカバリーサービスはSeagate製以外のHDDも修復してくれる。他にもフラッシュメモリ、SSD、RAID、テープメディア、タブレット、スマートフォンのデータ修復もしてくれるらしい。RAIDがドライブ2つで契約金が99ドル、修復データは外付けHDDでのデータ返却しか選べず修復費用は1499ドル。RAIDのHDDのが3つ、4つと増えるごとに修復費用のみ加算されていくようだった。ドライブの数が10なら9999ドルとなっていた。テープメディアは契約金が99ドルでこちらも修復データは外付けHDDでのデータ返却しか選べず修復費用は1099ドルとなっていた。他のメディアの修復費用はHDDのものと同じだった。

シーゲイトリカバリーサービスには簡単なフォーム入力をすませれば修復依頼ができる。こちらのページから「案件の依頼」ページを開くとフォーム入力画面になる。
https://www.seagate.com/jp/ja/services-software/recover/in-lab-recovery/
フォーム入力の言語は日本語がないので英語で入力したが、そこまで難しいところはない。支払いはクレジットカードなども選べたが、ペイパルでの支払いを選んだ。

フォーム入力が完了すると即座に契約金の49ドルがペイパルアカウントから引き落とされた。ここから壊れたHDDをSeagateに発送することになったが、日本の東京にあるSeagateの支店に発送するだけでよかった。オランダに直接送るとなると発送の手続きが面倒だし、送料も何千円とかかるところだったが、発送先は国内なので、ゆうパック60サイズの送料で済んだ。東京の支店にHDDを送るとそこからオランダへ転送してくれるとのこと。修復を依頼したのは2018年の1月7日。東京の支店へ発送したのは1月8日。そしてHDDがオランダへ着いたのは1月16日。ここから修復作業が始まり、修復が完了したのは2月6日でデータは完全修復されたとの報告。2月7日に修復費用550ドルがペイパルから引き落とされた。2月9日にHDDが返送され、2月12日にHDDを受け取ることができた。ちなみにHDDを返送してきた宅配会社はUPSだった。

英語でやりとりをすることになるが、シーゲイトリカバリーサービスでは電話とメールでのサポートがあったのでメールで色々問い合わせていた。サポートによると、修復依頼したHDDはプラッタからデータを読み取るリードライトヘッダーが壊れていたらしい。こいつは専門家がクリーンルームで交換作業をしないといけないものらしく素人では修復不可能とのこと。これを自力で直す人もいるようだが、今回データ修復を依頼したHDDは重要なデータが入ったHDDだ。どこが壊れているのかわからないHDDを分解し、破損箇所を特定して修理を試みるような真似はできなかったので今回は仕方がない。ついでに壊れたHDDの返却を頼んでみたが、HDDは返却できないとのこと。

修復データはSeagate製の4TB 外付けポータブルHDDに入れられて返却された。4TBのポータブルHDDなら中身が2.5インチ4TBHDDになるので結構な値段になるはず。この外付けHDDは暗号化されている。暗号解除用のパスワードはSeagateがメールで連絡してくる。それとこの外付けHDDは2年間の保証があり、2年以内に壊れたらリカバリーサービスに連絡をすれば別のHDDに交換してくれるとのこと。

とまあ、こんなところです。シーゲイトリカバリーサービスでの修復費用はまだまだ高いとは感じるが、国内業者の修復費用相場よりも安く、なによりHDDメーカーが修復をしてくれるという安心感がある。また何かあったらここに修復依頼をすることになると思う。でもやっぱりムカつく話ではある。今回修復依頼したSeagate製HDDのST3000DM001の使用時間は5000時間程度だ。これがいきなり物理破損するなんておかしな話だ。そしてそれをSeagate自身が599ドルで修復してんだからな。完全なマッチポンプだ。次もここで修復は依頼するとは思うが、腹が立つのでもうSeagateのHDDは買わない。

2018年2月24日土曜日

DEVILMAN crybaby を見た感想

デビルマンがアニメ化されるってんでちょっと楽しみにしてたので、みてみた。おしゃれ系アニメをやる印象が強い湯浅政明が監督をやるというので嫌な予感はしていたが、やっぱり見てみた。

DEVILMAN crybabyというタイトル。これなんだけど、オープニング曲が電気グルーブのもの。この時点でうわぁ、となってしまった。それで劇中に「無意味」にラップがでてくるので更にうわぁとなった。なんかラップで愛の告白までしてるし。他にはエログロ、ドラッグ、クラブカルチャー?、みたいな紋切り型のサブカルおしゃれ要素が満載でもう無理だと思った。

アニメでおしゃれやろうとすると、なんでこういうことになるんだろうと不思議に思う。こういうことって例えばSerial experiments lainとかでもやってるよね。あとは梅津安臣のKiteとかもこの感じのアニメじゃないかな。エウレカもこの系統のことをやってる。この人達のやってることをファッションで例えてみる。かっこいい服を着ましょう。さあどうする?全身Supremeで固める。終わり。こんな印象。電気グルーブは自分も好きだけど、この人達もうこの手のサブカルシーンで重鎮すぎるんだよね。アニメみてると、「またオープニング曲大槻ケンヂかよ?」ってイライラすることがよくあるんだけど、あれに似てる。こいつらねじ込んでおけばかっこよくなるよな?みたいな製作者の得意げな顔が思い浮かぶ。この人達をオープニングに持ってきてる時点でこのアニメの方向性はだいたい決まっちゃってる。劇中にラップを無理やりねじ込んできてるのもそうで、安直な格好良さを求めた結果がこれなんだろう?って思う。格好いい人達の権威や記号的な格好良さを借りてきて作品を飾り立てようとしてる感じ。

例えば洋服であれば、特定のブランド服に限らず服なんて無数に存在するわけで、お洒落にしたいなら自分でその無数にある服を選び、自力で組み合わせてお洒落を提示して見せるべきだと思うんだけど、 このアニメはそういうことしてない。Supremeを着て終わり、そんな印象。DEVILMAN crybabyはこういう、誰もが認めざるをえない権威を持ち出してきてる。これを入れておけばお洒落になるよな、というものを持ってきてアニメにしてみましたというそういう印象が強い。アニメに限らず、こういう手法で作られる映像作品からはなにも感じない。たとえばBlack Isle、BethesdaのFalloutはこういうことをしてない。誰もがカッコイイとは認めたがらないような1930年台の古臭いアメリカの曲をもってきてものすごい世界観を作り出してみせた。被爆者をゾンビ扱いしちまうような無茶苦茶不謹慎なんことをやってもあれだけの人気を得た。Falloutはテクノミュージックの重鎮、電気グルーブのテクノミュージックや「格好いい」ラップなんてなくても十分格好良い作品となった。DEVILMAN crybabyはそういうことができていない。

ほとんど内容に触れてないけど別に語らないといけない程の内容もないしまあいいか。面白いものを提示できていない。ありきたりな組み合わせのものしか提示できていない。これがDEVILMAN crybabyをみた感想です。だいたい電気グルーブもやっつけ仕事だろこんなもん。あのオープニング曲なんの印象も残らん。石野卓球、どうせこのアニメになんの思い入れもないんだろうな。人間大統領みたいな曲から感じられる熱があのオープニング曲からは感じられん。