今更だけれども、Fallou76のトレイラーソングの和訳をしておく。この曲は有名すぎるし、Fallout 76に興味が無いので訳をしていなかったが名曲だし一応訳すことにした。
トレイラーソングはJohn Denverの "Take Me Home, Country Roads"が原曲だけれど、このトレイラー用に特別に用意されたカバーらしい。トレイラーバージョンを演奏しているのは今までBethesdaのDishonoredやFallout4に楽曲を提供してきたCOPILOTというNew Yorkの楽曲制作会社で、歌を歌っているのはこれまたNew YorkのアカペラグループSankのボーカリスト、Scout Fordという人らしい。
Take Me Home, Country Roadsの詞の内容だが、曲の主人公が故郷ウェストバージニア州を思い郷愁に浸るという内容。このFallout 76の舞台がウェストバージニア州なのでこの曲が採用されたという話だが、この曲がFalloutの世界で流れる場合は、核戦争でボロボロになったウェストバージニアの人間が戦争前のふる里を思い涙するという意味になるだろう。
しかし肝心のFallout 76だがなぜにMMOにするのかが理解できない。Fallout3からはじまり、Fallout New Vegas、Fallout 2、Fallout 1、Fallout 4という順番でFalloutシリーズは遊んでいるが、このシリーズは常に荒廃したポストアポカリプスを孤独に生き延びるゲームだったと思う。だからオンラインで人と協力してワイワイ遊ぶゲームではないだろうとBethesdaのやることに疑問を覚えている。Dead SpaceシリーズはDead Space3で、オンラインCo-op要素をゲームの核にしたが、これはCo-op前提にして制作されたため、敵が異様に固くなりシングルプレイをするのが難しくなってしまった。Grand Theft Auto 5もオンラインに注力したせいで、広大なマップを一人で遊ぶために使い切っていない状況になっていた。Fallout 76もシングルプレイはできるらしいが、協力してやるほうが楽になるとのこと。しかし1人で遊ぶために作られてきたシリーズを多人数で遊ぶように作り直すのは無理がある。チート対策にBethesdaゲーム定番のMODも使えなくなるだろう。個人的にオンラインゲームは好きではないのでFallout 76はやらないと思う。ボイスチャットをしながらポストアポカリプスゲームをするなんて、せっかくの孤独感が台無しである。ホラーゲームを明るい部屋でやるようなものだ。過去、Fallout3が出た後にFalloutシリーズの生みの親である、Black Isleのメンバーが多数所属していたObsidian Entertainment開発のFallout New Vegasが制作されたが、Fallout4が出た後にまた同じようにFallout4とは違うテイストのFallout作品が制作されるかもと期待していたがその期待はものの見事に裏切られた。
発売からかなりたったし、今だからいうがFallout4は嫌いだ。やる気がおきないのでFallout4のDLCは一切手を付けていない。(だからFallout4のDLCにでてくる曲の和訳を書いていない。) メインストーリーは単調で与えられた役をこなすだけで好きなことができない。サイドクエストは広がりがなく、どれをやっても同じような展開になる。キャラクタークリエイションの個性になるはずのSkillシステムは廃止され、レベルが上がればすべてのPerkはアンロックできるようになってしまった。拠点作りなんてやれることが少なくてやる意味すらない。Fallout4は複雑で選択肢が無数にあった過去作を単純化しすぎている。しかしFallout4は売れてしまった。過去作に比べて簡単すぎてつまらなくなったGTA5も売れてしまった。売れてしまえば、その方向で次回作も作られる。美麗CG路線に切り替わったファイナルファンタジーもそれで売れてしまったがために過去作のテイストをすべて切り捨てた。その結果はどうだったか?本編でストーリーは完結できず、未完のストーリーを完結させるために制作されていたDLCも開発停止となったFF15につながるわけだ。過去、The Elder Scrolls 4 Oblivionの制作費がけばけばしいCGが売りなファイナルファンタジーの制作費にくらべて極端に安く、しかも面白いゲームでそれなりに売れているとスクウェア・エニックスを皮肉る意見も聞かれたものだが、昔のBethesdaファンは今のBethesdaをみて落胆しているはず。
曲の話に戻す。このTake Me Home, Country Roadsという曲は日本ではジブリ映画、「耳をすませば」のテーマソングになっている「カントリーロード」という名前のカバー曲が有名だと思う。自分も原曲より先に耳をすませばのカントリーロードの方を知った口ではある。このカバーのほうは故郷から旅立つ内容の詞になっていて、異国の地で故郷を思う原曲の詞とは少し違っているのだが、映画の内容とリンクしていて良いカバーになっていると思う。原曲をそのまま使うよりは全然良い。カントリーロードの「丘をまく坂の道」という詞のフレーズが好きで、耳をすませばの舞台になっている西東京の聖蹟桜ヶ丘にある坂だらけの山手をうまく表現しているなあと感心する。特に耳をすませば聖地探訪とかそういう目的で訪れたわけではないが、聖蹟桜ヶ丘の山にある団地は行ったことがあるのだが、鬼のような坂が続くところだった。
この曲は他にもOlivia Newtonのカバーなど複数のバージョンが存在しているが、それだけ名曲ということだろう。Olivia Newtonのカバーは耳をすませばの冒頭で流れるている。ちなみにはTake Me Home, Country Roadsは2014年にウェストバージニアの公式州歌に認定されている。だめになったBethesdaをみて昔のBethesdaを懐かしく思う、そういう意味としてこの曲を聞くべきかもしれない。
Fallout 76 トレイラーバージョン
John Denverバージョン
Olivia Newton バージョン
耳をすませばの日本語カバーカントリーロード
John Denver "Take Me Home, Country Roads"
Almost heaven, West Virginia, Blue Ridge Mountains, Shenandoah River
Life is old there, older than the trees, younger than the mountains, blowing like a breeze
ウェストヴァージニアは天国のようだ ブルーリッジ山脈があり シェナンドー川がある
そこでの生活は古めかしいもの 木々より古く 山々よりは若い そよ風が吹くようなものだ
Country roads, take me home to the place I belong
West Virginia, mountain mamma, take me home, country roads
カントリーロード 私が居るべきところに連れていってくれ
ウェストヴァージニア 母なる山よ 連れて行ってくれ カントリーロード
All my memories gather round her, miner's lady, stranger to blue water
Dark and dusty, painted on the sky, misty taste of moonshine, teardrop in my eye
私の思い出はそこにある 澄んだ水を知らない坑夫の婦人
空まで暗くて埃っぽい 密造酒のぼんやりとした味 思い出すと涙が溢れてくる
Country roads, take me home to the place I belong
West Virginia, mountain mamma, take me home, country roads
I hear her voice in the morning hour, she calls me, the radio reminds me of my home far away
And driving down the road I get a feeling that I should have been home yesterday, yesterday
朝になって彼女の声を聞いたんだ 彼女が私を呼んでいる ラジオを聞けば遠く離れた故郷を思い出す
その道を車で走れば故郷に昨日までいたような気分になる
Country roads, take me home to the place I belong
West Virginia, mountain mamma, take me home, country roads
Take me home now, country roads
Take me home now, country roads
曲解説
曲中フレーズ、「All my memories gather round her」 「
I hear her voice in the morning hour, she calls me」などにでてくる女性代名詞は故郷のことを意味していると思われる。
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