2010年6月19日土曜日

映画 ロードオブザリング

CGがすごいので見たほうがいいといわれていたのでいまさらだけれども全部みました。
感想は、長くて疲れたのと、キャラクター描写があまりにも平坦でストーリー展開が読めてしまうといったところ。

自分はあらゆるファンタジーの基礎になっているこの偉大なる指輪物語の原作は未読なのだが
古典作品だから致し方ないのだろうが、味付けが足りないなあと。善人と悪人が、あまりにも善人過ぎるのと悪人過ぎるのでどう転んでもストーリーが一本調子になる。どうせならもっとナワズーグル、サルマン、サウロンやオークの描写がほしかった。災厄の指輪を葬るために即席で結成されただけのグループがなぜ命を張ってお互いを助け合おうとするのかさっぱりだったな。だいたいドワーフのキャラが薄すぎる。あれじゃあ単なる間の抜けたチビだ。力が並外れてるとか、エルフの魔法の武具でパワーアップとかあったなら良かったのに。登場人物がいきなり説明口調になってものすごい勢いで秘密の世界を語りだしたりするのはまあファンタジーだから仕方ないにしても。

なんてまあ、古典作品にだめだししても仕方がないか。これを基礎にして作られたような、The Elder Scrollsシリーズのゲームとかをやってしまっている自分としてはまったく楽しめなかった。なんというか、FF5ができるのに、初代ウィザードリィをやらされているような、まさしくドラクエ1を今やるような感覚に近いというか。

でもあの規模の戦闘シーンには素直に驚かされたし、すごいなあと感動しました。
まあ自分にとってはそれだけの映画かな。