2010年8月28日土曜日

利き目が人の正面画を描くのを邪魔する

人には利き手と同じように利き足もあれば利き目もあるとか。
利き手はHandedness、利き足はFootedness,利き目はEyededness。
更には利き顔とやらもあるとか。これはFacednessという。
感情表現によく使う顔の面にも偏りがあるとか。)

こういった現象はlaterality、左右差というらしい。
人間が左右にある自分の体のパーツのどちらを好んで使うかの好みを表す。
そしてこの利き目という奴が自分にとってやっかいなものだと気づいたのは最近なのだが。まずは利き目の調べ方を紹介。
人差し指と親指を使って輪っかを作り、その輪っかから何か適当なものをまずは両目で覗いてみよう。その状態で片目をつむり、左目だけ、右目だけと交互に同じように覗いてみよう。その際に輪っかの先にあるモノが動かなかった目が利き目になる。自分は左目が利き目だった。
これが意外と問題を引き起こすものとか。
たとえばカメラのファインダーを覗き込む際に利き目が左の場合、左目でファインダーを覗き込むと右目がカメラに隠されてしまい周りを見渡しながら撮影することができなくなる。あとは利き手と利き目が違う人間は銃を使って射撃をする際に苦労するとか。

更には絵を書いているときにも利き目が問題になってくる。これこそが自分にとって利き目に関して言えば一番厄介なことだ。
自分は腕は右利き、目は左利きだが人間の全身図の正面画を描いているときに、どうしても頭と足の位置がずれてしまう。ちょうど斜めに傾いたような姿勢になってしまうのだ。ただ両目で普通に見ているだけではゆがんでいることすらわからない。けれどもこれは絵を左右反転してみればすぐに気付ける。
あとは最近わかったことだけれど、この歪みは利き目をつむり、利き目ではない右目だけで見ればわかるのだ。なぜか知らないが自分の場合利き目であるところの左目でモノを見るとモノが歪んで見えるのだ。試しに右目だけを使って絵を書いてみたら歪みがなくなった。右目だけで描いた歪みのない絵を左目で眺めれば歪んで見えるし、左目だけで描いた絵を右目で見れば同じように歪んで見える。この原因は全くわからない。


絵にするとこんな感じ。分かりやすく極端に描いてある。

利き目をつむれば左側の絵がかける。
利き目を開いたまま絵をかくと右側が正常に見える。

他人の描いた人間の正面画を眺めていると時々自分が描くのとまったく同じような頭と足の位置が正中線からおもいっきりずれている絵を見つけることができる。この現象に気づいてから利き目、きき目という言葉を検索エンジンで検索してみたら同じように利き目を瞑って絵を書けば正面画がうまく描けるようになったという趣旨の意見が見つかった。自分だけがこの現象に苦しんでいるわけではないのだなあと実感。
絵がうまい人はこの利き目の問題にどう対処しているのだろうか。そういう人たちは両方の目を均等に使っているのだろうか?
とりあえずは利き目を使わなければ正面画は歪まずに描けるということがわかった、けれども釈然としないものがある。。
解消法を知っている人いましたら教えてください。



追記

結局どうあがいても左目の見え方がおかしいままなので、どうにかして利き目を右目に矯正してしまおうと考えた。眼帯で利き目を隠して生活を続けることで利き目を矯正できるらしいが、さすがに手間がかかりすぎるなあと思いつつ、適当に眼を動かしていたらできたので手順をまとめました。

利き目を調べる方法でやったのと同じように指を目の前にもってくる。この状態で、眼の焦点を指より遠くか、近くにもってくると焦点があっていない目の前の指が二重にぼやけて見えるようになる。ここで見える二重の指の像の右側が左目が見ている像で、左側が右目がみている像。この二重の像のぼやけ具合を比較すると利き目で見えている指の像のほうがはっきりとみえていた。ここで利き目と反対の目が見ている像がしっかりと見えるように眼の使い方を変えてみた。この眼の使い方に慣れてきた状態で前述の利き目判定を行ってみた。そしたら見事に利き目が反転しましたとさ。

左目と右目で交互にものを見ていたら利き目が反転していることがたまにあって、立体視の目の使い方とか、色々と試していたらものをみるときに優位になる眼を意識的に切り替えることができるようになっていました。
ただ利き目を反転しても、ひょっとしたら正常に見える右目の見え方が今現在、異常な物の見方をしている左目の見え方になってしまうかもしれない。

色々調べていたらこういうことをしている人は自分以外にもいました。
http://ecoecoman.com/kyudo/bbs200906oth/2006071323085950.html
このページの8番目の投稿者も自分と同じように左目が利き目で右目を中心に使おうとしていたようです。発言を勝手に引用。

私が行った直し方ですが、
数メートル先の物を見つめ、焦点をそのままにしたまま、指を一本目の前に立てます。
その指の像が二本(半透明に見える)左右に並んで見えるように意識し、二つの指の像のうち、左側の像を目標物と重なるようにする。
目標物が的で、指が弓に対応しています。
是を暇な時に繰り返せば慣れてきますよ。
参考にしてみて下さい。


自分がやったのとまったく同じ。


※ ただ効き目を反転するには、両方の目の視力がほぼ同じでないと難しいらしい。自分の場合は、左目と違って右目は少し乱視が入っているが、両目とも視力はほぼ変わらない。



続き
利き目が人の正面画を描くのを邪魔する 2
http://genoncoollooc.blogspot.jp/2011/08/2.html





この記事を書いてから随分立ったが、結局利き目は問題のある左目から問題のない右目になった。その結果、両目でものを見ているときは、利き目の右目が優位になるので、縦線のズレは分かるようになった。けれど左目の見え方は以前のままだ。左目だけで物をみると、以前のように歪んで見える。
回旋斜視という斜視がある。それはいわゆる斜視のような眼球が見た目にもわかるくらいにずれているようなものではなく、眼球が微妙に回りこんで眼窩にはまり込んでいる状態を指すらしい。回旋斜視だと、物の見え方が自分のようになる可能性があると知り、眼科で有名な帝京大学病院に行って検査をしてもらった。しかし特に異常はなかった。こういった症状を伴う眼球の異常はないかと担当してもらった医師に尋ねたがまったく心当たりがないと言われた。これはもう打つ手なしだ。
自分のような症状に苦しんでいる人は他にいないのだろうか?




追記 2016 4.28

最近気づいたがどうも自分の見え方はこうなっている

自分は左目が利き目なのでそこを中心に景色を見てしまうわけだけどこの場合、左目ではしっかり見えている範囲は逆の目からはかなり角度がついて見えることになる。上の絵で言うと、左目でばっちり直線に見えるところにある赤線上の直線は右目で見ると角度がついて見えてしまうので、線が歪んで見える。 逆に右目でバッチリ直線に見える、黄色い線上にある直線は右目では直線に見えても、利き目の左目で見ると斜めにゆがんでしまう。

下の絵でいうと 自分は左目が利き目なので緑色の範囲を中心に景色を見ているが、その緑色の範囲を顔を動かさずに右目で見るとかなり角度がついた形で同じ景色を見ることになる。左目と右目が均等に使える青い色の範囲でものを見るようにしてやれば景色がゆがんで見えることはなくはず。