2015年7月24日金曜日

Roger Nichols & The Small Circle of Friends - Don't Take Your Timeの日本語訳


ネオアコ or ソフトロックのド定番のRoger Nichols & The Small Circle of FriendsのDon't Take Your Timeを日本語訳。






あまりにもド定番なので訳したくはなかったが、やっぱり名曲なのでスルーができなかった。
しかしこのグループ、海外のページなんかみててもそこまで知名度がないように思える。
日本ではピチカートファイブの小西康陽なんかのお陰で一定の評価を得ているようだが。
このグループのWikiのページをみても解説が薄い。悲しい話だ。

この曲、素人なので技術的なことはようわからんが、全体的に曲の作りがしっかりしていて音のパーツが寄木細工のようにしっかり組み合わさっている印象。
でも聞いていて印象に残るのは最後の

Now the night is right to discover love
Can it be it's you here beside me
Now we got a lot to do

の部分の "~it's you here beside me Now" の Now の部分のハモリの部分。多分歌ってるのは女性メンバーのMelinda McLeodだが、彼女がコーラスで「なぁーーーーーう!」、と低音から高音に声色を変える。ここでゾクっとくる。
ここがあまりにも印象的でただのポップスというよりもサイケデリックミュージックのように聞こえてくる。この奇妙なアクセントがこの曲を決定的に印象付ける。

歌詞の内容は今彼氏か彼女がいる人に恋をしている人の気持ちを歌ったものだと思うが
肝心の相手の心情が一切描かれていないので行き過ぎた一方的な片思いのように読めてくる
というかそっちのほうが面白いのでこの曲はストーカーの歌だと解釈している

例えばこのフレーズ

I know what I have got to do
Got to find a way to make you love me
And I know just what to do

何をしなくちゃいけないのか僕にはわかっている
君が僕を好きになる方法を探さないといけないんだ
そして何をすればいいのかもわかってるんだ

これだ 一方的すぎて少し怖いのだ  君が僕を好きになる方法を見つける、そしてそのためには何をすればいいのかわかっていると豪語する その根拠はなんなのだと笑
こんな調子の歌詞なので、相手の反応がどうなのかわかればいいのだがそれがわからないので一人で相手と会話もせずに暴走特急してるんじゃないかと読んでしまう
そして
If ever you find your fake and love me
Don't fail to let me know
I'll be waiting here

もし君が間違っていたことを理解して僕を好きになったら僕にそう伝えて欲しい 待っているよ
と言っているのにこの曲のタイトルはDon't Take Your Time(時間をかけるな) だぞ 待つのか待たないのかどっちなんだと
このDont't take your time はこの曲のタイトルになっているし曲中に何度も出てくるフレーズだが
とにかくこの歌の主人公は辛抱たまらんようで、もう我慢ができないから 急いでくれと相手をとにかく急かす
そしてこう話が飛ぶ
Now the night is right to discover love
Now we got a lot to do
Got to spend some time alone together

この夜は愛をディスカバーするのにもってこいだ
僕達にはやらなきゃいけないことがたくさんある 二人っきりで過ごさなきゃいけないよ
とくる  おいおまえ、待たないのか! セックスしてくれといきなり話が飛ぶ
I'll be waiting here  だろ? シコって気を静めろ!

とまあ渋谷系(絶滅)のオシャレな曲を台無しにする解釈をぶちまけたところで適当な歌詞の和訳をどうぞ







I know what I have got to do
Got to find a way to make you love me
And I know just what to do
今自分が何をしなくちゃいけないかわかってるよ
君が僕を好きになる方法を見つけないといけないんだ
そのために何をしなくちゃいけないかってこともわかってる

If ever you find your fake and love me
Don't fail to let me know
I'll be waiting here
もし君が間違っていたことを理解して僕を好きになってくれたら
忘れずにそのことを教えて欲しい
それまでここで待っているよ

No matter how late the time when we met
You know I made up my mind to concentrate
On just feeling a lot to you
二人が出会うのが遅かったとしても 僕は決めたんだよ
君のことだけ考えようって決めたんだ

I can hardly wait so now please
Don't take your time
もう待ちきれないよ だからお願いだ
急いでほしい

Now the night is right to discover love
Can it be it's you here beside me
この夜は愛を理解するのにもってこいだ
僕の隣にいるのは君かもしれない

Now we got a lot to do
Got to spend some time alone together
To learn what we ought to do
To make love a thing that lasts forever
さあ僕達にはやるべきことがたくさんあるぞ
僕達が何をしなくちゃいけないか考えるため
この愛が永遠に続くように
二人っきりで過ごそう


Don't tell me what not to do
I can hardly wait so now please
Don't take your time

黙って僕の言う事を聞いて欲しい
僕はもう待てないんだ だからお願いだから
急いで欲しいんだ





補足
英訳していて訳してひっかかったところを補足
Now we got a lot to do
Got to spend some time alone together
to learn what we ought to do
to make love a thing that lasts forever
直訳
いま自分たちにはやらなきゃいけないことがたくさんある
自分たちが何をしないといけないのか理解するために、この愛を永遠に続くものとするために
二人っきりで過ごさなきゃ
got to は have got to の haveが省略されているのだろう 意味は「~しなくてはいけない」
そのあとの to learn と to make は 不定詞の副詞的用法でその前の動詞got to spendにかかっている ~するために~しなくてはいけない が直訳
make love a thing that lasts foreverは要するにmake A Bで、AをBにする
なので、愛を永遠に続くものにする、が直訳
Don't tell me what not to do
what not to do = してはいけないことという意味なので直訳すれば「私にしてはいけないことを言わないでくれ」になる
でもそのままじゃ日本語としてアレなので、あれこれ言わないで欲しい、とか黙って言うことを聞いて欲しい、とか適当に意訳したほうがすっきりする