2017年7月29日土曜日

ClipStudioPaintのGif書き出し設定は特殊



クリスタでアニメを作る場合にはプロジェクトファイルを作成するときに作品の用途はアニメーションに設定するが、ここで設定した基本サイズのピクセル数が最終的なGifファイルのサイズ基準になってくる

ファイル→アニメーション書き出し→アニメーションGifでこのダイアログボックスが表示される



ここにある幅と高さの設定は最初に設定したプロジェクトファイルの画面解像度の比率が維持されたままの数値しか入力できない たとえば、1920x1080という画面解像度でアニメを作っていたときに、高さを少し削って書き出しをしようとして、高さに980を入力すると幅は自動的に1742に数値が固定されてしまう。このためアニメーションgif書き出しをするまえにあらかじめキャンバスサイズを調整しておく必要がある。

しかしアニメーションgifでの書き出しの場合には、通常の書き出し設定にある「出力範囲→選択範囲」の書き出しメニューがないのがこれまた不便である。なぜ不便かというと、自分がgifアニメをつくるときは最終的な出力サイズは決めないでおく。たとえば作画をしていて2000x1160が画面解像度になったけど、最終出力サイズは1920x1080にしたくなったりすることがよくある。gif以外の書き出しならば、1920x1080の範囲を選択して選択範囲のみを書き出せばいいが、gif書き出しではそれができないので不便に思うわけだ。この場合どうしたらいいのか?
この場合メニュの「編集→キャンバスサイズを変更」 でキャンバスサイズを小さくして余計なキャンバス範囲を削り取る必要がある。だたこれをやると「フレームは削除されます。よろしいですか?」というダイアログがでてくる。これを実行すると「ページ管理→ページ基本設定を変更」メニューにある、演出フレーム、作画サイズ、余白の設定が消滅する。(消えてしまった場合にこの設定をもう一度するには、新規のアニメーションプロジェクトファイルを作成するしかない。)
ただ余白部分にも絵のデッサンが狂わないように書き込みをしている場合はキャンバスサイズを変更してしまうとその余白部分の絵が見えなくなってしまうので不便。かといって書き出しのたびにキャンバスサイズを変更するのも手間になる。この問題を解決するにはどうしたらいいか?この場合は、新規プロジェクトファイルを作成し、画面解像度を最終出力解像度に設定する。上述の例で言えば、余白はなしで画面解像度を1920x1080にサイズ変更して新規プロジェクト作成。その後で旧プロジェクトファイルにあるレイヤーをすべてコピーして新規プロジェクトに貼り付けて移動する。そのあとで、キャンバスサイズを2000x1160に変更すればいい。キャンバスサイズをプロジェクト作成時に設定した画面解像度以上の大きさに変更する場合には演出フレーム、作画サイズ、余白のデータは消えない。そして大きくした部分は「ページ基本設定変更」メニューから確認できる余白に記録される。1920x1080のプロジェクトファイルのキャンバスサイズを2000x1160に変更した場合にはいる余白は上 40 下40 左40 右40になる。そしてこの余白部分はgif書き出しをした場合にはキャンバス範囲とみなされないため書き出しされないし、基準の画面解像度は1920x1080のままになるので1920x1080のサイズで書き出したいのならその数値を入力すればいい。

それとクリスタで書き出せるgifの縦横ピクセルは2000までという制限があるのも注意。こちらにそのことが書かれていた。
https://www.clip-studio.com/clip_site/support/help/detail/svc/53/tid/89568

2017年7月20日木曜日

Nvidia デスクトップカラーの設定がPC再起動後にリセットされなくするようにする方法

Windows10でNvidia Geforce Gtx 1060を使用中。このビデオカードのドライバーをインストールすると使えるようになるNvidiaコントロールパネルの、「Nvidia デスクトップカラー設定の調整」でモニターの明るさを下げているが、ここで作成したプロファイルがPCを再起動するたびに「他のアプリケーションによってカラー設定をコントロールする」に戻されてしまう。

再起動後にもNvidiaの設定を適用するにはC:\Program Files\NVIDIA Corporation\Control Panel Client にある nvcplui.exeを右クリックしてプロパティ画面を表示して、互換性タブから「すべてのユーザーの設定を変更」を選択し、「管理者としてこのプログラムを実行する」のチェックボックスにチェックを入れる。多分この方法で治る。

上記の方法だけで治らない場合は、Nvidiaコントロールパネルを開いて、左のメニューから ディスプレイ→解像度の変更を選び、そこの「3、次の設定を適用します。 」にある、「Nvidiaのカラー設定を使用」を選択してやると治るかもしれない。

20191221 追記
 
ビデオカードをRTX2080に変更したのでDisplay Driver Uninstallerを使ってセーフモードで古いドライバーを削除し新たにドライバーを入れ直したが、Nvidiaのデスクトップカラーがまたリセットされるようになった。この記事に書いている手順を踏みリセットされないようにはなったが、確実にリセットされなくするようにするには

1  nvcplui.exeのプロパティから「管理者としてプログラムを実行する」のチェックを入れる。もしくはチェックがもともと入っているなら一度外し、再度チェックを入れる。

2 Nvidiaコントロールパネルからデスクトップカラーの設定をし、解像度の変更にある「Nvidiaのカラー設定を使用」

この順番で設定をすればおそらくはPCを再起動してもデスクトップカラーはリセットされない。管理者としてプログラムを実行した状態でNvidiaコントロールパネルを起動してからデスクトップカラーの設定等をするのが重要なようだ。

あとは一応C:\Program Files\NVIDIA Corporation\Control Panel Client 内にあるNvGpuUtilization.exeとNvStereoUtilityOGL.exeも管理者としてプログラムを実行するように設定してある。



20200327 追記
 
最有力の解決策!

Windows10 タスクスケジューラーを起動し
タスクスケジューラーライブラリー→Microsoft→Windows→WindowsColorSystem フォルダーを開き、この中にある"Calibration Loader"を無効化する。
こうすれば再起動時にNvidiaのデスクトップカラー設定が無効化されない。
Calibration LoaderというのはWindonws10のモニター色味調整をする機能らしい。
そしてWindows10のCalibration LoaderはNvidiaのデスクトップカラーが反映されたあとに実行されるみたいで、こいつがNvidiaのデスクトップカラーを無効化してしまっていたらしい。
確かにPC起動直後はNvidiaの設定が生きているのが確認できていたが、数秒するとデフォルト設定に戻されているのを何度も見てきた。なのでCalibration Loaderを無効化してしまうのが一番いいと思う。