2012年7月18日水曜日

イラストスタジオで無変換キーを押してキャンパス回転させるAHKスクリプト

GroupAdd,IllustStudio,ahk_class CRibLayerPalette
GroupAdd,IllustStudio,ahk_class IS10FrameWnd
GroupAdd,IllustStudio,ahk_class CRibVariableToolsetPalette

#ifWinActive, ahk_group IllustStudio
vk1Dsc07B::
SendInput {Space down}{Shift down}
keywait, vk1Dsc07B
SendInput {Space up}{Shift up}
return
#IfWinActive



イラスタでキャンバス回転するのにshiftとスペースを一緒に押すのがだるい。これで無変換押すだけで回転できるようになる。そんなAHKスクリプト。

Photoshopで無変換キーを拡大縮小に使うAHKスクリプト

海外の人が公開していたスクリプトをそのままいじって使ってるだけ。


#ifWinActive, ahk_class Photoshop
vk1Dsc07B::
send {ctrl down}
send {Space down}
mouseclick, left,,, 1, 0, d
Loop
{
sleep, 15
GetKeyState, state, vk1Dsc07B , p

if state = u
break
}
mouseclick, left,,, 1, 0, U
send {ctrl up}
send {Space up}
return
#ifWinActive

これで無変換を押しているときにはズームイン・アウトができるようになる。いちいちCtrl+Space押しと2つボタンを押さなくて済むので便利。一個のボタン押しだけでズームイン・アウトができるってのはマジで便利です。



あとついてに書いておくと、このズームイン・アウトスクリプトと、この記事

Photoshopのスペースバー押しでのアニメーションプレビュー再生をさせなくするAHKスクリプト。
http://coollooc.dtiblog.com/blog-entry-223.html


の昔載せていたスクリプトを併用する場合問題が発生します。

前まで記事に載せていたプレビュー停止用のスクリプトは

#ifWinActive, ahk_class Photoshop
Space::
send,{space down}
send,{shift down}
KeyWait,space
send,{space up}
send,{shift up}
return
#IfWinActive

になってまして。この訂正前の再生停止用スクリプトと今回のズームインアウトスクリプトを併用すると、Spaceバーを押してすぐに無変換を押す、という動作をするとアニメーションプレビューが再生されてしまうのに最近気づきまして。原因は停止用スクリプトのsendのSpace downだけ実行されて、shift downの判定が来なくなっていて、そのまま無変換のSpace downが来てしまっているからだと思うけれど。
今は

#ifWinActive, ahk_class Photoshop
Space::
send {shift down}{space down}
KeyWait,space
send {shift up}{space up}
return
#IfWinActive

と順番を入れ替えて直しておいたので前のスクリプトをそのまんま使ってる人がいたら、今回のズームイン・アウトのスクリプトと併用するときは直しておいてください。これ解決するために何時間も費やしてしまった。。

2012年6月15日金曜日

Photoshopのスペースバー押しでのアニメーションプレビュー再生をさせなくするAHKスクリプト。

タイトルの通り。スペースバー押しでアニメーションプレビュー再生を無効にするAHKスクリプト。

Photoshop Extendedでタイムラインを表示してアニメーションを作成している時に、スペースバーを押してしまうとアニメーションプレビューが再生されてしまう。フォトショ側の設定でスペースバーが、プレビューの再生停止のショートカットに設定されているからこうなる。しかもフォトショ側でこの設定を変更することは不可能。

これではアニメを作っている時にスペースバーを押して手のひらツールを使用することは実質不可能。(スペースバーの押し具合によってはプレビュー再生はされない。スペースバーちょい押しでアニメプレビュー再生、長押しで手のひらツール一時切り替え、と言った感じに押し分けることはできなくはないが、大抵の人は間違ってプレビュー再生してしまうと思う。)ただこのAHKスクリプトを使えばプレビューは再生されなくなる。

#ifWinActive, ahk_class Photoshop
Space::
send {shift down}{space down}
KeyWait,space
send {shift up}{space up}
return
#IfWinActive

やっていることといえばただ単にスペースキーを押している時には同時にシフトキーも押していることにするだけ。なぜかわからないがシフトキーが押されていると、アニメーションプレビューは再生されない。
ただこのスクリプトには弊害もあって、このスクリプトを使っている時にスペースバーを押して手のひらツールに切り替えているときはシフトキーが押されていることになっているから、ブラシツールなどで線を引いた直後にスペースキーを押してしまうと、例のシフトキーでの直線引きの動作が発動してしまうといったことが起きる。

なのでわざわざこのスクリプトを使わずとも、アニメを作っているときはシフトキーを押しながらスペースバーを押してキャンバスをスクラブしてやればいい。フォトショ側でスペースバーの動作を設定できればこんなことをしなくていいのだけれど。ちなみに別記事にある、バーズアイビュー暴発対策用のスペースバー動作変更用AHKスクリプトの内容がこのスクリプトの内容と被ってるので同時に使うとしたら、両方を組み合わせるようにスクリプト書き変えないとダメなんでそこんとこよろしく。







追記
前までこのスクリプトは
#ifWinActive, ahk_class Photoshop
Space::
send,{space down}
send,{shift down}
KeyWait,space
send,{space up}
send,{shift up}
return
#IfWinActive

だったんですけど、これだと面倒な事が起きるんで今本文にある、訂正した奴使ってください。

面倒ってのは、
Photoshopで無変換キーを拡大縮小に使うAHKスクリプト
http://coollooc.dtiblog.com/blog-entry-224.html#axzz214Kz5Fc9
これと一緒に昔のスクリプト使うとプレビュー再生されちゃうことがあるからです。

Photoshopのバーズアイ暴発バグを解消するAHKスクリプト

最近のPhotoshopにはバーズアイビューとかいうビデオカードのOpenGL機能で動かす機能が搭載されております。どんなかというと、一度キャンバスを縮小表示して、キャンバスの全体を見れる状態にしてから、キャンバス移動位置を指定する、すると指定された場所が再び拡大表示される、というもんです。
この動画の三分あたりで紹介されてます。

"Photoshop Tips: Spring-loaded Tools, Bird's Eye View and Interactive Brush Sizing"
http://vimeo.com/18202320

この機能を発動させるには本来、手のひらツールを使用中に手のひらツールのショートカットキー(デフォルトはHキー)を押しながら左クリックをすることが必要、なのだけれどしかしこの機能を使うのとは全く関係ない動作でバーズアイビューが発動してしまうことがあるようで。2chの書き込みなどを見ると何度か言及されていました。たとえばこれとか。

23 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : 2010/03/07(日) 12:41:54 ID:uiinlbkt
前スレで出てたバーズアイビュー暴発防止の話ってそもそも起こる理由が違ってないか?
別にRの回転多用しなくても別の全然使わないキーを回転にしてもやっぱり起こるぞ。
やっぱりCS4になってツールシフト(長押しの間だけ別ツール)が導入されたせいで
スペースキーで拡縮やスクロールしたいだけでも手のひらツールに認識されてるからなんじゃないのか?
ツールシフトかバーズアイビューだけでも切れるオプションがありゃいんだが、
任意に発動できりゃ使いみちもあるだろうに今のとこ邪魔な機能にしかなってないな・・・


このバグの原因を探っていた時にいろいろぐぐっていたのだけれど明解な原因や解決策は見つからず。色々試しているうちに暴発の理由がわかったのだけれど、暴発する条件は

ショートカットキー長押しをしそのショートカットキーに割り当てられたツールを一時使用(ツールシフト機能を使用している状態。)し、そのまま
スペースバーを押して一時的に手のひらツールを使える状態にし
このままキャンバス上で左クリックをする。


といった感じ。
押しているボタンは、ツールシフト用のショートカットキーと一時手のひらツール切り替え用のスペースバーと左クリックの3つ。
多分フォトショップがこの動作の、ツールシフトの部分で現在使用中のツールが手のひらツールであると誤認識し、そのままスペースバー押し下げを手のひらツールのショートカットを押しているものと更に誤認識し、そのまま左クリック→「なるほどお前はバーズアイビュー使いたいのだな。あいわかった、皆まで言うでない。」とバーズアイを暴発させてくれているのだと思う。

フォトショップ側ではとりあえずツールシフトを無効にすることはできないが、バーズアイビューなら、設定のパフォーマンスの項目から、OpenGL描画を有効のチェックをオフにし、OpenGL支援をなくせば無効にすることができる。ただしそれをしてしまうとOpenGL支援で動く、ピクセルグリッドやキャンバスの回転などの機能が使用できなくなる、といったものすごい弊害が発生する。とまあどうにもならない状況ですがまあ上記のような、誤認識を招くショートカット操作をしなければなんとかなるとは思う。例えば、ブラシツールを使用中に、指先ツールにツールシフトし、そのままスペースバーを押して手のひらツールに一時切り替えしキャンバスを動かす、みたいなことはしてはいけない、みたいな。
しかし、高速にショートカット切り替えをしてキャンバスをしょっちゅう動かす人はバーズアイビューの暴発は不可避なんじゃないかと。自分も、ブラシから消しゴムに切り替えてそのままスペースバー押してキャンバス動かす、みたいなことを速攻でやるから、そのときに指がしっかりショートカットキーからはなれていないので、ツールシフト状態のままになってしまっていてそのままスペースバー+左クリックを押した状態に気づかず陥っていてバーズアイがこんにちは、ってのが何度もあった。

ただ、このAHKのスクリプトを使えば、上記のような誤動作が起きる動作を行なっても、ツールシフトが無効化される用な感じになるのでバーズアイビューの暴発は減った。(なくなった、と言えないのは、ものすごく速くショートカットキーの切り替えを行うとこれでもまだ暴発はするからです。)


#ifWinActive, ahk_class Photoshop
Space::
send {a up}
send {space down}
KeyWait,space
send {space up}
return


このスクリプトを使うと、例えば、使用中のツールがブラシツールの状態で、指先ツールに変更するためにショートカットキーを押し、そのままそのショートカットキーを押したままで、スペースバーを押す、という動作を行うと、ツールシフト状態が解除され、ブラシツールから指先ツールに切り替わり、結果問題なく一時的に手のひらツールが使えるようになる、といった感じになる。ツールシフト状態ではないのでバーズアイは暴発しないという感じ。

このスクリプトではスペースキーを押すとまず
send,{a up}
という、aキーの押し上げの動作ををまっさきに送っているのだけれど、ここでツールシフトが無効化され、ショートカットの変更が確定する。(ここはaキーでなくても他のツールに割り当てられているショートカットキーならなんでも可。)適当にスクリプト書いてたらうまくいったので、どうしてこれでうまくいったのかはよくわからないけれど、多分、キーの押し上げの判定がきているため、ショートカットキー長押しの判定がなくなり、そのままツールの切り替えが行われているからだと思う。あとこのスクリプトを使っても、今回のようなキー操作を行わない場合は普通にツールシフト機能は使えます。
まあ困ってる人は適当に調べて使ってみてください。多分動きます。多分。


このバーズアイバグはCS6でもなおってないみたい。このバグに遭遇するようなキーボード操作をしている人が人が少ないから放置されてるんだろうか。

追記
Photoshop CC 体験版をいじってみたがやっぱりこのバグそのままでした。スゲー。

Nvidiaビデオカードでデュアルディスプレイ設定にしていて、モニターのマッピングがバグった時の対処法

Nvidiaのビデオカードを使っていて、モニタ二台接続してデュアルモニター環境にしているときの話。

ビデオカードのどちらの端子にDVIケーブルを接続するかで、プライマリモニターとセカンダリモニターになるかは決定されるはず。これが多分ハードウェア的な認識。だけれどなぜか、PCがこのモニターを反対に認識してしまうことがある。これが多分ソフトウェア的な認識でそれがばぐってしまう。具体的に言うと、ケーブル接続の時点でモニタAがプライマリ、モニタBがセカンダリになるようにモニタとPCをケーブル接続したとする。それがモニタAがセカンダリ、モニタBがプライマリであるとPC側が誤認識してしまうといった状況。

こうなるとたとえばWacomのペンタブレットの設定で、セカンダリモニタのみを使う設定にしているのに、それが反転して、プライマリモニタ側だけを使用する設定に勝手に変更されてしまう。これが非常に気持ち悪いし、反転したらイチイチまたペンタブの設定を変更しなおさなくてはいけなくなるし、イラスタのような繊細なアプリではマッピング位置がバグってしまって正常に線が描けなくなる、なんてことが起きる。

こうなった場合にどうするか、という話なんだけれども、NvidiaビデオカードのNvidiaコントロールパネルを開いて、"複数ディスプレイの設定"という項目をいじれば直る。ここで、"使用するディスプレイを選択します"のところで、一度プライマリモニターのみを使用して、セカンダリのモニタ接続をきる。更に今度は逆にセカンダリモニタのみを使用してプライマリモニタの接続を切るやるようにしてやる。最後に二台両方使用するようにすると、反転したモニタ認識が元に戻る。こうすればペンタブの設定をイチイチ変更し直す必要はなくなる。

PCのBiosの設定をいじっていたらモニタが勝手に反転してしまい、どうにもならなくなってワコムとビデオカードのメーカーのエルザに問い合わせたが両者とも解決策が分からないという回答を頂き、しかたがないので自分で色々といじっていたら直ったので書いておきます。

2012年4月23日月曜日

Boo Radleys - Wake Up Boo! の和訳

Boo Radleysの名曲,Wake Up Boo!。この曲を初めて聞いたのはいつだったか。確かテレビから流れてきたこの曲のイントロを聞いたのが初めてだったかもしれない。Boo Radleysはイギリス出身で最初はモロシューゲイザーバンドだった。自分はそのシューゲイザー期の2stアルバムのEverything's Alright Foreverはよく聞いていた。それが段々とブリットポップ色が強くなっていって、Wake Up Boo!の大ヒットにつながる。(UKシングルチャート9位が最高位。)

このバンドのBoo Radleysという名前は1961年度のピューリッツァー賞を受賞した、Harper Leeの著作、To Kill a Mockingbird(日本語訳は"アラバマ物語")にでてくる寡黙な厭世家のArthur "Boo" Radleyから来ているらしい。読書嫌いの自分は勿論この本は読んでいないのだけれど、この小説に

She was even lonelier than Boo Radley, who had not been out of the house in twenty-five years.
(彼女は25年間家から出たことがなかったブー・ラドリーよりももっと孤独だった。)

という一文があるらしい。となるとこの曲の歌詞に唐突にでてくる"twenty five"は年数だろうなと。最初年齢か何かかと思ったけれど。


Summer's gone (Summer's Gone)
Days spent with the grass and sun (Grass And Sun)
I don't mind (I Don't Mind)
To pretend I do seems really dumb (It Seems Really Dumb)
I rise as the morning comes
Crawling through the blinds
I shouldn't be up at this time
But I can't sleep with you there by my side
夏が終わった 青草と太陽に包まれた日々は終わったんだ
僕は夏が終わったことなんて気にしちゃいないよ
気にしてるふりをするなんて馬鹿みたいだろ (ほんとにバカみたいだ)
ブラインドの隙間から陽が射して、朝が来たから僕は目を覚ますんだ 
こんな時間に起きていちゃいけないはずだけれど、君が隣にいると寝てなんかいられないんだよ

Wake up it's a beautiful morning (Wake Up)
Feel the sun shining for your eyes
Wake up it's so beautiful (Wake Up Boo)
For what could be the very last time
起きろよ 素敵な朝だ
太陽の眩しさをその目で確かめるんだ
起きろよ とても素敵だぞ
これが最後になるかもしれないんだから


Twenty-five (Twenty-Five)
I don't recall a time I felt this alive (This Alive)
So WAKE UP BOO! (Wake Up Boo)
There's so many things for us to do (Things That We Could Do)
It's early so take your time
Don't let me rush you please
I know I was up all night
I can do anything, anything, anything!
25年間、こんなに生き生きとした気持ちになったことはないよ
だから起きろよブー 僕らにはやらなくちゃいけないことがたくさんあるんだ(僕らができること)
でもまだ朝早いしゆっくりでいいさ 僕は君を急かしたくはないんだよ
僕は一晩中起きていた なんでもできる気分だよ

But you can't blame me now for the death of summer
But you're gonna say what you wanna say
You have to put the death in everything
でも夏が終わったことを僕のせいにはしないでくれよ
でも君は自分が言いたいことを言うんだろうな
君が全てに区切りを付けなくちゃいけないんだ

2012年4月15日日曜日

鉄拳パラパラマンガ「振り子」 について。



遅ればせながら鉄拳氏が作ったこのパラパラ漫画、"振り子"を見たんですが、迂闊にも泣いてしまいました。この動画は時間が3分程度ととても短いんですが、中身がぎっしりつまっていて演出もとても秀逸です。
男女二人の一生を描いたパラパラ漫画風のアニメ作品です。具体的なストーリーは不良男子高校生に恋をする女子高生の話から、二人が結婚し、出産、夫の失業、娘の独り立ち、そして妻が病気になり、その妻を必死で看病する夫と続いて、夫が過労で先に死んでしまい、その後に続いて妻が死ぬと、二人は天国で再び結ばれる、というプロット。

ストーリーだけ見るとはっきりいってそのへんの病気絡めたお涙頂戴ものですね。ただ、時間がとても短い文、無駄な演出がないしテンポがとてもいいのです。たとえばニュー・シネマ・パラダイス完全版を見ていて、テンポの悪さと不必要な描写の多さからイライラした人もいるはずです。ああいった、物語を楽しみ没頭しているはずが、作品自体のテンポの悪さという欠陥から現実に引き戻されてしまうことがこのアニメにはまったくないのです。それに、あっという間に物語が終了してしまうので、ゆっくりと作品の粗探しをしている暇もありません。(まあ粗なんて殆ど無いですけど。)あっというまに、ストーリーが終わり、一気に泣かされてしまうわけです。ジェットコースターに乗っているような感じです。そこに糸電話や、振り子時計、結婚式などのキー演出がうまく絡んできて全て綺麗に消化されていきます。
正直言うと、ここまで短く感動を詰め込んだアニメ作品を自分は今までみたことありません。なのでガツンとやられました。

振り子状のフレームに絵が収まって物語が進行していく演出も、ああセンスがあるなあと感服しました。そこにところどころ、その振り子のフレームを除外して、例えば二人の初デートのツーリングの描写といった、ここぞ!というところで画面全てを使いきってアニメを展開していく、絵の見せ方の緩急の付け方も素晴らしいです。振り子フレームの演出が延々と続くと確実にだれますからね。

自分が泣いた部分は、多分この動画を見ていてほとんどの人がそうだと思いますが、老いて死にゆく妻を見守る、先に死んだ夫が、このアニメの演出の肝である振り子のフレームをがっしりとつかみ時間を止めようとしているところです。振り子フレームの中でアニメが進行していく演出だけなら、ただの実験的な、”ハイセンス”な演出にしかなりえませんが、アニメの終盤にきて、見せ場でしっかりとその演出を物語自体に絡めてくるその演出力には驚かされました。
独りよがりなハイセンスではなく、しっかりと見ている人間が理解でき、更に感動を呼びこむように演出が練られているんですな。と、冷静に今なら語れますが、初めて見たときは、そんなこと考えてる暇も無いですから、感情が先に来てボロボロ涙こぼしてましたが。

それ以外にもカメラワークがうまいですよね。自分も動画は作ったことありますけど、こんなに器用にアニメでカメラ回せません。鉄拳氏はアニメとか、映像系の知識もあるんでしょうか。凄くうまくてびっくりしました。被写体の周りをカメラがくるくると回る演出がとてもうまくできているなあと。

ただ、先に夫が死んでしまったという演出は初見では気づけませんでした。後から、解説などを読んで気づいた感じです。振り子の別のYoutubeの動画のコメントを見ていると英語圏の人がこの動画を見て感動した、等々肯定的なコメントを英語でしていました。この動画には台詞がないので日本人でなくても作品を理解できるんですね。問題はそのコメントの中に、あの夫はどうなってたんだ?先に死んでたのか?みたいなことを聞いているものがあったことですね。やっぱりわかりにくいんですねあの演出。二度以上みないと気付けない。ほんとうに簡潔に話を組み立てるのなら、実は夫が先に死んでいた、という演出はやめたほうがよかったのかなとも思います。ただこれが視聴者がこの動画を二度以上見ることを期待しての意図的な演出だったとしたら、それもまあありなのかなとも思いますが。


あと作中に使われている曲も作品にがっちりとリンクしています。
鉄拳氏はこの曲からこの作品の構想をねっていったのでしょうかね。
Muse - Exogenesis(外因説): Symphony Part 3 (Redemption)(贖罪) という曲です。



詞短いのでついでに歌詞訳します。

Let's start over again
Why can't we start it over again?
やり直そう
私たちはやり直せるよ

Just let us start it over again
And we'll be good
This time we'll get it...
Get it right
やり直そう
うまくやれるさ
今度はうまくいくよ
うまくやるんだ

It's our last chance to forgive ourselves
これが自分たちを許せる最後のチャンスなんだ



2012年4月9日月曜日

コブクロのニューアルバム

つい先日ファミレスのドリンクバーでアイスティーとコーヒーとファンタまぜて新商品開発してたら、バッドトリップしちゃって、こりゃたまんないな~、なんとかしなくちゃ~、ってテンプルにフォークガンガン突き立ててたんですけど、そこにたまたま居合わせた、小渕さんを肩に載せたコブクロの黒田さん(!!)がそんな血まみれの僕にそっと教えてくれたコブクロのニューアルバムにまつわるエピソードなんですが、僕が描いた下の4コマみたいな感じだったらしいです。

僕はそんな黒田さんの気さくさとかっこよさに興奮しつつ食事を終え、会計を済ませようとレジに向かうと、店員さんが黒田さんを指差しながら 「今日のお客さんの分は出してくれましたから。また来てくださいね」と。
あれには本当にびっくりした。


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西野カナが協栄ジムの会長みたいになった。
あと、Mステの女子アナウンサーは狙ってるはずだから。

2012年3月29日木曜日

コブクロのかっこいいグラサン

小さい方「お母ちゃんのはオフクロでッ!」
大きい方「お父ちゃんのはしッわしわの小袋やッ!」(股間を指さしながら)
の一発ギャグでお馴染みの二人組のコブクロっているじゃないですか。
んで、あの背の高いカッコイイ人いるじゃないですか。あの人昔はグラサンかけてなかったですよね。でもなんかある時期から急にグラサンかけだしたんですよね。たぶん歌ってる歌がゆずからExileみたいになりだしたころからなんですよ記憶が確かなら。あれなんなんですかね?なんでグラサンかけだしたんですかね?凄く気になるんですけど、あれですかね。例えば斜視の手術を受けるまえのテリー伊藤がかけてたグラサンみたいな感じなんですかね?

あとこの前マミー飲んでたらバッドトリップしちゃって、こりゃたまんないな~、なんとかしなくちゃ~、ってゴーストでまくりのブラウン管テレビでテレビ番組ぼーっとみてたんですけどコブクロの大きいのがコントやってたんですよ。ネタはこの4コマみたいな感じでした。記憶が確かなら。

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子宮のことです、みたいなツッコミはなしの方向でオナシャス。

2012年3月28日水曜日

暗い感じの絵


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下書きフォトショ。それ以外イラスタ。もう最近ずっとこのパターン。
この前のに引きずられた形で。まえからこんなん描こうと思ってたけど当初の予定ではキャラはこんなに幼くなかった。
ロリすぎんだろこれ。やばいやばい。Honorhall Orphanage(意味深)

なんか工場の絵が描きたい。手間だけど。


2012年3月22日木曜日

正面画が左右対称に描けない理由 右手で絵を描く時の癖


上の画像のように、右手で弧を描くときに、始点より終点が上がってしまっていた。右利きで、手首支点で絵を描くことが多い自分はこの癖を癖だと認識できずに毎度毎度こんな線を引いていた。

この原因はこんな感じに
右手の場合は円を描くときに青エリアでは線は簡単に書けるが赤エリアでは線がひきにくくなるから。この赤エリアの線は描くときには右手首をぐぐっとひねらないといけないので、手首支点で絵を描いているときは描くのに相当難儀する線だ。
人の横顔を描く場合、右利きの人は左向きの顔のほうが描きやすいと言われてるけどまさにこの絵の通り、手首の可動範囲が原因。



これは無意識で絵を描いていると治らない。自分はこんな線を何度も引いているうちにこの左右非対称の線が左右対称になっていると錯覚してしまっていた。というか今も気を抜くとこんな線を書いてしまう。円や円弧なんて基本形はかけて当然だからこの癖は直さないといけない。

この癖全開で顔を描くとこんな感じになる。髪の毛や顔の輪郭を描くときもこの癖はでてきてしまう。
例えばこんな感じに。

左側の顔が元の顔で右側がそれを左右反転したもの。
左側の顔の髪と顔の輪郭のあたりに引いてある赤い直線を基準にしてみると、左右の線がものすごく不揃いになってるのが分かる。左側は書きやすいからきちんと丸みがついているが右側は書きにくいので丸みがまったくなくなっている。右利きの人は左向きの顔のほうが描きやすいと言われてるけど単純に手首の可動範囲的に


利き手で書きにくい線も意識的にきっちり描いていこうとしないといけない。
意図的に左右を不揃いにしているのならいいが、無意識に左右対称の線を描いているつもりで、左右非対称の線を描いているのではまったく話が別だ。
前者は多分描こうと思えば左右対称の絵がかける。でも後者はそもそも左右対称の絵の認識が間違っているので左右対称の絵は絶対にかけないから。
手首が痛くてもきっちり描くことが重要。

そもそも左右対称云々関係なく、描くのが苦手な方向の線ってのが少ない人が描く絵ほど線の表情が豊かになる。例えば草原の絵を描いたとして、そうなるとランダムな方向に草を配置しなくちゃいけなくなるわけで。で線引きの方向が制限されてしまうとランダムに描いてるつもりがまったくランダムになっていない、なんてことにつながってしまう。というか自分がそれ。意識的にたとえば人間の髪をランダムに描こうとしてるのにペン入れまでしてみるとやっぱり得意な線の塊になっていて、まったくランダムじゃない、この前描いた髪と同じだ、って毎回がっかりしているという。絵を描いてる時ってほぼ勢いで無意識に描いちゃうもんだから、「今日はこうやって描こう」ってテーマをもって絵を描き始めても結局最終的に無意識にそのテーマを台無しにされて終わるパターンです。


あとデジタルで絵を書いている場合にモニターの向きをしっかり設定しておかないと絵が歪んで見えてしまうので注意 スイーベル回転、ピボット回転できるモニターだと特にしっかり設定しておかないといけない(自分はピボット回転するモニターを使っていて向きが微妙にずれてるのに気付かないでいたことあります)

2012年3月19日月曜日

Hollies - Bus Stop の和訳

ホリーズの名曲Bus Stop。10CCのメンバーのGraham Gouldmanが16歳(!)の時に創り上げた曲。なんでもこの曲は彼の親父の劇作家Hyme Gouldmanが、息子から聞いたバスストップの話を元に、最初の歌詞のフレーズ、
Bus stop, wet day, she's there, I say Please share my umbrella
を作り、息子がその後を完成させたとのこと。出だしだけ綺麗に韻を踏みすぎている理由がこれだったんだろう。

しかしこの曲、出だしのなんか音が外れたようなイントロとラブソングにしてはものすごく暗い曲調がどうにも普通じゃない。ZombiesのShe's not thereみたいに暗い。だから自分はこの曲の内容は頭のおかしい男が毎朝使うバス停に女がいると妄想して一人でブツブツつぶやいているんだと解釈してる。
この解釈ができるようなフレーズ
Other people stared as if we were both quite insane
周りのみんなは狂人でもみているかのようにじっと僕らを見つめていた)
もあることだし。とりあえずどうとでもとれるように作詞をしている16歳。恐るべし。




Bus stop, wet day, she's there, I say
Please share my umbrella
Bus stop, bus goes, she stays, love grows
Under my umbrella
バス停 雨の日 彼女はそこにいた
だから僕はこう言ったんだ
「僕の傘に入りませんか」って
バス停 バスは行ってしまったが彼女は僕と一緒だった
この傘の下で二人の愛は育まれていった

All that summer we enjoyed it
Wind and rain and shine
That umbrella, we employed it
By August, she was mine
あの夏全てを
風の日も雨の日も陽の強い日も
僕らは楽しんだ
僕たちが使ったあの傘の下で
8月に彼女は僕のものになった

Every morning I would see her waiting at the stop
Sometimes she'd shopped and she would show me what she bought
Other people stared as if we were both quite insane
Someday my name and hers are going to be the same
毎朝、彼女はバス停で僕を待っていた
時には彼女は買い物で買ったものを僕に見せてくれた
周りのみんなは狂人でもみているかのようにじっと僕らを見つめていた
いつの日か僕と彼女のファミリーネームは一緒になるはずさ


That's the way the whole thing started
Silly but it's true
Thinkin' of a sweet romance
Beginning in a queue
そんな感じで全ては始まった
馬鹿馬鹿しいけどほんとなんだ
素敵なロマンスを思い描いていたら
立て続けにこんなことがおきたんだ

Came the sun the ice was melting
No more sheltering now
Nice to think that that umbrella
Led me to a vow
太陽が出てきて氷は溶けた
もう傘はいらないんだ
あの傘が僕らを婚約へと導いたと考えたら素敵なことじゃないか




桜と切腹 桜の絵2



画像クリックで拡大表示します

桜の絵をもう一枚。画像編集含め全部イラスタで描いた。
この前は健全な感じだったので今度は不健全に。
桜と割腹自殺ってなんか自分の中でペアになってる。
シグルイの影響かもしらん。
しかし切腹と言いつつもざっくりとは斬り込まない。
そこんところはよくある話。

イラスタには非公式の2GB制限パッチをあてて描いてるけどこの絵を描いてる時にはメモリ消費が3GBにいくかいかないかくらいメモリを食ってた。レイヤー数がものすごい数になってるから仕方ないが、イラスタはフォトショに比べてメモリ制限がきつすぎる。そのへんは64bit対応のCLIP PAINTに期待しておく。

桜の細かいとこの描写をするのにd-dragon氏のカスタムブラシ "2値 桜ブラシセット C:散る花びら・改"を使用させてもらいました。
これがとんでもなく出来がいい。Photoshopのカスタムブラシも探してみたけどどれもイラストチックすぎてしっくりこなかった。
http://www.clip-studio.com/clip_site/material/search/detail/contentid/1211502




2012年3月14日水曜日

Polly Scattergood - New York の和訳

Crisis2のトレイラーで流れていた曲、イギリスのアーティストPolly ScattergoodによるNew Yorkの和訳。1977年のLiza MinnelliのNew Yorkが原曲。フランクシナトラが歌ったことで有名になった曲とのこと。多分シナトラのバージョンは自分も耳にしていたことがあるはずなのだけれど、Polly Scattergoodのカバーのほうは全然曲調が違うのでまさかこれがカバー曲であるとは色々と調べてみるまで気づかなかった。いい曲だと思う。カバーのほうはオリジナルの全部の歌詞が歌われていないがめんどくさいので全部訳しました。こんな有名な曲の和訳をいまさらしてもという感じもするけれど。





Start spreading the news, I’m leaving today
I want to be a part of it - new york, new york
These vagabond shoes, are longing to stray
Right through the very heart of it - new york, new york

みんなに知らせてくれ 私は今日出発するから
私はニューヨークの一部になりたいんだ
放浪の旅でボロボロになったこの靴が行きたがってウズウズしてるんだ
ニューヨークのど真ん中に

I wanna (want to) wake up in a city, that doesn’t sleep
And find I’m king of the hill - top of the heap
眠らない街で目を覚ますと
自分が成功者で勝者であることを実感する そんなふうになりたいんだ

These little town blues, are melting away
I’ll make a brand new start of it - in old new york
田舎に住んでいたときに感じたあの憂鬱もすっかりなくなった
古き良きニューヨークでもう一度人生をやり直すんだ

If I can make it there, I’ll make it anywhere
It’s up to you - new york, new york
もし自分があの場所で成功できたら どこに行ってもうまくやれるさ
ニューヨーク、君次第だよ

New york, new york
I want to wake up in a city, that never sleeps
And find I’m a number one
top of the list, king of the hill
A number one
ニューヨーク ニューヨーク
眠らない街で目を覚ますと
自分が一番で、誰よりも偉い人間であることを実感する 
そんなふうになりたいんだ 一番になりたいんだ


なんとか桜の季節に間に合った




画像クリックで拡大表示します


イラスタ+フォトショで作成
ロボットだけパース定規を使って描いてみた。背景はパース定規なしで。
パース定規は便利だけどあまりにもかっちり絵が描けすぎてしまうので乱用は避けております。前に教室の絵をパース定規で描いたらカチカチの絵になった。。

やっぱり画像変形はPhotoshopのほうがやりやすい。
たとえば乗算モードのレイヤーに自由変形をかける場合、変形のプレビュー表示がイラスタだとレイヤーの乗算モードが解除されて通常表示になってしまうがフォトショは乗算モードのまま編集がかけられる。あとフォトショではレイヤーを変形+複製を繰り返し実行できるのも便利。イラスタにはない超絶便利機能。

2012年2月9日木曜日

利き目が人の正面画を描くのを邪魔する 3

利き目が人の正面画を描くのを邪魔する  2
http://genoncoollooc.blogspot.jp/2011/08/2.html
この記事の続き。
自分の目は右目が軽度の乱視で左目は正常だけれども、普段無意識に何かを見つめていると、どうも左目の使い方がおかしいと最近気づいた。右目はきちんとピントがあっているのだけれど、左目はピントがあっていない。左目は見ているもののほんの少し手前でピントがあっているようで、このせいで左目で見えているものは今見ているものがほんの少しぼやけて見えている。このぼやけが、直線を傾いて見せている原因らしい。意識して左目でも右目と同じように、きちんとぼやけないように見ているものにピントをあわせるようにしたら直線の傾きがなくなった。

シビアに目を使うスポーツ選手とか、こういうことに悩んでたりするんだろうか。


こんな感じに左目の焦点が微妙に前に来てるせいで物がぼやけてみえる。逆に右目はしっかりと見ているものにピントがあっている。ただこの左目のぼやけた見え方は意識しないとわからなかった。無意識に見ているときはこれがぼやけているものだとも思わない程度のぼやけだった。