2010年11月15日月曜日

ゲーム Fallout の設定にある世界を崩壊させたというグレートウォーとはなんぞや

ゲームをやっていても説明されないのでWikiを翻訳。

元ページ
http://fallout.wikia.com/wiki/Great_War

グレートウォーは2077年 10月23日に開戦し終戦した。それは核兵器を保持する世界中の国が核兵器を使用した戦争であった。(主にアメリカと、中国とソ連である。) 生存者によると、戦争はおよそ2時間続いたとのこと。
最後の核爆弾と核弾頭が投下されると、世界は核の大破壊の深い闇へと落ちていった。

1 グレートウォーが起きるまで
2 グレートウォー
3 グレートウォーの余波
4 グレートウォーにおいて防ぎ得た死



グレートウォーが起きるまで

長く恐れられてきた地球規模の核戦争に到るまでの地政学的な状況は、
化石燃料、特に石油が2050年までには枯渇してしまうという状況下で起きた世界的なエネルギー危機の始まりによって大いに加速した。
このエネルギー危機の原因の一部には、小型電気機器の開発に失敗したことと、高度に発達した製造用の材料によって、現代のそれとは比べものにならないくらいに、巨大で非効率なエネルギーを必要とするFalloutの世界の科学技術を支えるために必要な化石燃料の量がかつてないほど増えたためである。
このエネルギー危機は工業化された先進国間における、世界に残された数少ない未開発の石油資源の争奪戦へとつながった。最終的に、この自然資源への飢餓感によって引き起こされた、一連の軍事的な衝突に世界は飲み込まれていった。
ヨーロッパ連合(Falloutの世界におけるEU)は2052年に中東の石油産出国によってもたらされた到底受け入れられないような石油価格の急騰に、軍事行動を起こすことで対抗した。この軍事介入によって、2053年12月、テロリストによって使用された核爆弾によってテルアビブのイスラエルシティが崩壊し、1945年以来の、2054年における戦争参戦国間における、限定的な核戦争をもたらした。

国際連合の平和維持活動に実りはなく、その構成国の多くが国際連合から脱退していった。そして、2052年におけるいわゆるリソース戦争の勃発の二ヶ月間に国際連合は解散した。その後貿易交渉が途絶し、アメリカにおける新しく発見された世界最後の原油保有地の独占的な開発へとつながり、中国は2066年にアメリカの保有する資源を求めて、アラスカに侵攻した。合衆国はアラスカ戦線における防衛戦を維持するためのカナダからの援助を確かなものとするために、2076年についにカナダを併合した。同時にアメリカ連邦政府は、
戦中暴動と市民における反戦活動を抑え、軍役忌避を止めるため、自国民への締め付けを行った。合衆国はアラスカ戦線における中国の圧力を軽減するために、2074年に、戦費がかさむ中国本土への進行を開始した。戦費初期投資の反動はあったが、その戦略は成功し、アメリカ軍はアンカレッジのアラスカシティを開放し、2074年、アメリカ国土から中国人民軍を完全撤退させることに成功した。その勝利は戦争中に合衆国が開発していた先進的な軍事技術、特に、歩兵用のパワーアーマーによるところが大きかった。2052年に起きた戦争に、この米華戦争を総称してリソース戦争と歴史家に呼ばれることとなった。化石燃料の不足が深刻なものとなり経済破綻に陥った小国達はこの戦争の最中、破綻していった。リソース戦争は2077年のグレートウォーとともに終結することとなる。



グレートウォー

戦争を加速させた核兵器を最初に用いたのが誰かは定かではない。
しかしアンクレイブのDick Richardson大統領は2242年におけるChosen One(Fallout 1 の主人公)との対話において、被疑者は中国人民軍だと述べている。そこで彼はこう言った。「・・・・そしてこの糞アカどもが(核兵器を)発射したのだ。」と。合衆国は米華戦争を継続しており、当時中国とすでに交戦中であった。その戦争は後にリソース戦争と呼ばれる戦争の一部であった。そしてその時、2077年に核戦争が始まったのだ。Sierra Depot GNN Transcripts(Fallout2の情報記録媒体)によるとアメリカ軍のパワーアーマー部隊が中国の首都である北京に接近しており、そのことが追い詰められた中国の最終手段であるところの全面核攻撃開始への引き金となったと推測される。しかしながら、アメリカ軍の大陸間弾道ミサイルの発射コードを捕獲したアメリカ軍将校から聞き出そうとしていた、エイリアンの会話ログの一部があり、その記録がほのめかすところによれば、エイリアンこそが核戦争の首謀者であったかもしれないとのこと。
グレートウォーを象徴する核戦争はたったの二時間しか続かなかったが、ありえないほど破壊的なものであり、世界の気候を激変させた。同時に世界文明の壊滅をもたらした。今まで起きた戦争全てに費やされたエネルギー量よりも更に多くのエネルギーがグレートウォーの開戦直後に費やされた。

合衆国において、まず西海岸が中国の戦略爆撃機と弾道ミサイルによって攻撃を受けた。そしてその結果、10:47に攻撃を受けた西海岸の多くの人々はボルトと個人所有の核シェルターに逃げこむことが出来たため、その地区での人々の生存率は大いに高まった。

2時間の核の炎の中、地球の気候は大いに変動した。無数の集中的な核爆発によってもたらされた大きな圧力によって地表が凹み動いたために山脈は再形成された。世界中の川や海は全ての国によって用いられた小型核爆弾によってもたらされた核の残留放射性降下物(Fallout)によって汚染された。そして気候はひどく変化してしまった。地球の全地域は核爆発によって大気に雪崩込んだ最初のチリによって作り出された一つの永続する季節に悩まされることとなった。焼けつくような核砂漠の夏である。



グレートウォーの余波

戦争によってもたらされた世界的な大破壊にも関わらず、人体に影響のない放射性降下物のために、多くの地域は人間が生活することが出来た。生き残った人類は地球上のある地域において戦前の文明の遺跡にて生活を続け、新しいコミュニティー、さらには小さな街を発展させた。(GECKの助けを借りたボルトシティがそうだった。)いくつかの大きな都市は被った爆発被害規模が比較的小さかったために、完全に破壊されることはなかった。ワシントンDCといった都市には爆心地に近かったにもかかわらず、建造物が完全な状態で残っていた。しかしながら核戦争後の合衆国中を走る多くの街道は建造物の瓦礫に封鎖されてしまっていたし、今もその状態が続いている。ワシントンDCの遺跡の中にある、都市の地下鉄道システムは無傷なまま残されていた。多くの地下鉄は核爆発の振動によって破壊され倒壊した建造物によって塞がれていたが、地下鉄のトンネル網はDCの遺跡を動きまわるのに一番簡単なルートであった。

Robert Houseの尽力によって、ネバダのラスベガスの都市の大半が完全なまま残った。そして2281年から多くの建造物には電気が通っている。戦前、グレートウォーの約二十年前に、Houseはいつ爆弾が落ちるか予言し、その間にLucky 38や他のカジノの屋上にレーザータレットといった防衛システムを組み込んだ。それが中国の弾道ミサイルの大半をラスベガスに落ちる前に撃ち落とした。空襲の間に、Houseの都市の防衛システムを稼動しているメインリアクターは過負荷のためにオフラインにならざるを得なかった。しかし幸運にも、もっと危険な核弾頭はりアクタ-が活動停止する前に破壊されていた。Houseによると、彼のプラチナムチップが数日早く配達されていれば、モハビウェイストランドのもっと多くの地域が破壊をまぬがれたことだろうということだ。やがてラスベガスの残骸はニューベガスとして知られるようになった。

初期核爆発の後の一週間に、雨が降り始めた。しかしながその雨水は飲むことができないものだった。その雨は核爆発と核兵器による様々な汚染物質によってもたらされたススと灰と放射性物質によって黒く汚れていた。この雨がグレートウォーによる真の永続的な破壊を象徴する悲惨な放射性降下物(Fallout)の始まりを意味していた。その雨は四日間振り続け、動物だろうが、植物だろうが、微生物であろうが、核爆発をまぬがれた何千もの生物種を殺していった。そしてその雨の中を生き延びた人間と動植物は地球上に広がった広大な荒野で生きて行くこととなった。戦前に生息していた植物種がほぼ全て、放射性降下物によってもたらされた苛烈な放射線によって死滅したその大地で。



グレートウォーにおいて防ぎ得た死

多くのアメリカ市民は2077年10月23日の空襲警報に注意をはらうことはなかった。彼らはそれが単にまた別の訓練の開始を知らせるものにすぎないと思っていたのだ。ボルトは核の炎が地上を焼き払っているときに、そこの居住者を外界から遮断した。(ボルト12は例外で、そこでは住人が外界から完全に遮断されるということはなかった。)警報を真剣に受け止めたはいいが、ボルトに行くことができない少数の人々は代わりに核爆発から身を守ることができると思えた安全な場所へと向かった。たとえば下水道や地下鉄、核シェルターといった場所だ。またはKellerファミリーの場合でいうなら国家警察駐屯地である。(しかしながらそういった場所はアメリカ政府のためにボルトテックによってつくられたボルトと比べると、耐核基準をまったく満たしていないものであった。)
しかしながら、(Fallout3の)Lamplight洞窟やレイブンロックにあった核爆発の熱と運動衝撃波から身を守るための強力な鋼鉄の外壁や岩壁なくして、全面核戦争を生き延びることができた人間はほとんどいなかった。高い放射能レベルの放射線に晒された人間はグールとなり、今度はそういったグールの中から自分たちのコミュニティーを形成するものも現れた。

現実にはいくつかの家族は核爆弾投下後、下水処理センターにて数年間生き伸びることができたようだ。それはOscar Zuluのラジオシグナルを聞くことで判明する。そのラジオによって生き延びたBob Andersteinが家族を助けるための救援を要求していたことがわかる。ボルトにすでに居住区を持っていた、もしくは購入していた人間は核攻撃が開始される前にそこへ移動していた。しかしながらそういうことができない人間達は爆弾と核弾頭のなすがままであり、彼らは手近にある急ごしらえの核シェルターへと残った。Fallout 3のUnderworldというグールのコミュニティに生活しているCarolという名前の女性のグールはこう言う。「私の家族はお金がそんなになかった。だから私たちはボルトに行くことができなかった」。これが意味するところはある程度裕福なものだけがグレートウォーのさなかにボルトに行くことが出来たということになりそうだ。しかしながら郵便受けに残された手紙によれば、ボルトに行くことができた多くの者がボルトの居住スペースを与えられることはなかったという。というのもボルトテックが新しいボルトを製造するために与えられた時間が限られており、結局のところ爆弾が落ちる前に核への対策がなされたボルトを122箇所開発するにとどまったからだ。終末が近付いているときに多くの人間が無防備でいたのはワシントンDCのボルトは満杯であったからだ。一方、オクラホマといった人工の少ない地区のボルトはほぼ無人に近かった。Fallout3の全ての地区でランダムで入手可能なメモによれば、キャピタルウエイストランドの住人は近くにあるボルトへの居住を拒否された。代わりに新しく併合されたカナダへ移ることを提案された。カナダにボルトが実際に存在していたのかどうかは定かではない。









3 件のコメント:

  1. Vault-Tecが作れたシェルターが122戸だけって本当かな?初代では、ナンバリングされて無い。LAVaultもあるし・・・。

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  2. アンクレイブじゃなくエンクレイブ

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    1. 英語版はアンクレイブと発音してますね。日本語訳ではエンクレイブになってますけど。マイアーラークをミレルークと訳していたFallout日本語版はどうも信用ができないので英語版の発音表記としました。

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