2015年11月18日水曜日

ハードディスク修復ソフト R-Studioを使ってRawになったHDDからデータを復元した

HDDのパーティション操作中に電源がきれてディスクがRawになってしまった。NTFSでもFATでもないファイルシステム。自分が使っているOSはWindows7 64bitだが、こうなるとWindowsはディスクをフォーマットしろ、としかいってくれなくなる。フォーマットしたら中身のデータがぶっこわれるだろうが!いじっていたHDDにはC、D、Eと3つのパーティションがあった。CとDの中身は別に用意したSSDにコピーしていたので不要になった。Eの中には色々とデータを保存していたので、とりあえず不要になったCとDをフォーマットし、空き領域を全てEにまとめてしまう作業をしていたが大惨事になった。

HDDのSmart情報を読んでみたが特に異常はないので物理的な破損はない。なのでソフトウェア的にデータが壊れただけだった。ディスクをみるとパーティションは1つにまとめられていたがそこにあるはずのパーティションEのデータにアクセスができない。とりあえずパーティション破損ということでパーティション修復を試みた。有名なTestdiskを使ったが、まったくだめだった パーティション情報はぐちゃぐちゃで話にならないなのでディスクに残ったデータを復元するR-Studioというソフトを使った。R-Studioでスキャンしたら元のパーティション情報がだいたい生きてた。 パーティションを削除しただけで特に手を付けていなかったのが良かったのか、パーティションはCもDもEもそのままだった。なので残っていたパーティション情報からデータを拾ってきてなんとか事なきを得ました 。ただR-Studioでの修復作業に手間取った そのことをちょっと書いておきます。

とりあえずR-Studioのマニュアルの指示通り、R-StudioでHDDのイメージファイルを作成してから作業をした。 イメージファイルの 拡張子はdskになる。作成したイメージファイルからの操作ならオリジナルのHDDに書き込みをしないで済むのでHDDの中身を壊さずにすむ。 HDDに残ったデータに上書きなどしてしまうと元のデータは修復不可能になるのでこういう作業が必要になる。 イメージファイルの大きさは970GBくらいになった。超でかい。今回はこのイメージデータを読み込んで作業をした。Rawになったハードディスクには触れていない。


このR-StudioはHDDをスキャンし、どのあたりにデータがあるのかまず調べる。
そして調べた結果残るスキャンデータを拡張子scnファイルに別途保存できる。
その保存データを使えばR-Studioで作業するときに毎回ゼロからスキャンをやり直しする必要はなく、前に作成したスキャン結果を再利用できるのだけれどスキャンするHDDの状態や容量によってこのscnファイルの大きさが変わってくる。修復するHDDがものすごく大きくてもscnデータは数MBくらいで済むこともある 逆に小さいのにGB単位になったりする。今回破損した1TBのディスクのスキャンデータが3GB近くになった。 scnデータの容量が小さいほうが作業は楽で逆に大きければ大きいほど作業が大変になる。(ということが今回わかった笑) デカイスキャンデータは全て読み込むまで異常に時間がかかり、メモリーを消費し、CPU使用率が跳ね上がる。今回の3GBのscnデータはすべて読み込むまで2時間以上かかる出来損ないのscnデータだった。
その上、スキャンデータが記録しているパーティション情報を読み込むと読み込み率が99%までくるとR-Studioがフリーズするという始末。うまく読み込めるパーティションでもメモリー消費量がヒドイ量になる 10GB以上消費するのはザラ。 ソフトがフリーズしたら当然scnデータの読み込みからやりなおし。また二時間以上待つことになるわけだ。これではまったく作業にならない、とやり方を変えた。

色々試したが、問題なのは1TBのHDD全領域をスキャンして作成した3GBの巨大scnファイルを読み込んで作業しているからだと判明。このソフトはスキャンする範囲を限定できるので、とりあえず0GBから300GB,300GBから600GB、600GBから最後、と3分割してスキャンし、scnデータを複数作ってみた。それでも一個あたりのscnデータは1GB前後になった。1GBx3,3つのscnデータを作成して作業をした。これがうまくいき1GBのscnデータを読み込むのに必要な時間は数分に短縮され、そこからパーティションデータを読み込んでもフリーズせず、メモリー消費量も抑えることができた。

とまあネットを検索しても情報がほとんど見つからなかったので参考になればと思いR-studioの復元作業レポートを書いておきました。

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